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冷静になること。見極めること。

先日目にしたこのニュースの続報が入ってきた。大方の予想通りというべきか、
暴動によって大勢の死者が出る事態となった。そしてそれを受けて政府は
発砲許可も出し、非常事態宣言下の状態と同じようになっているとのこと。

暴動の原因としてはムシャラフ政権の関与、もしくは警備の怠慢等が
上げられており、ブット氏らの支持者を始め、野党が1月8日の総選挙への
参加を見合わせる可能性が高まっているという。

また、同国内務省がアルカイダの関与の証拠を手にしたとの報道を行っている。

誰の(もしくはどの勢力の)犯行なのかも無論全力で究明されなければ
なりませんが、いったいこの暗殺がどんな目的で行われ、誰が得をし、
これから誰がこの事態を利用していこうとしているのか、そんなところまで
見ておかなければならないような気がします。でなければ後手後手に回り
振り回されるだけになってしまう。

ムシャラフ大統領なのか、政権内でムシャラフ氏を追い落としたい誰かなのか、
アルカイダなのか、アルカイダの名を隠れ蓑にしたトライバルエリアの
勢力なのか。それともパキスタンが安定しては困る誰かがいるのか。

これはただ現在起きた悲劇なだけではなく未来に向けて仕掛けられた
策略の布石の一つに過ぎないのではないかという感じを持ってしまう。

もちろんそんな読みが外れて何もなく平和が戻ればそれが一番いい。

--以下引用--

Excite エキサイト : 国際ニュース

<ブット氏暗殺>暴動が全土に拡大 政府は発砲許可 [ 12月29日 01時21分 ]
毎日新聞社
 【ニューデリー栗田慎一】パキスタン北部ラワルピンディで有力野党「パキスタン人民党」総裁、ベナジル・ブット元首相(54)が27日に暗殺された事件で、27日から28日にかけブット氏支持者らの暴動が拡大。AFP通信によると計32人が死亡するなど、暗殺は全国的な流血の事態を引き起こした。政府は武装治安部隊を全国で治安出動させ、発砲許可を出した。一方、野党側は反政府の姿勢を強めており、来年1月の総選挙について延期論も浮上している。

 故ブット氏の選挙区、南部シンド州では、鉄道の駅舎や列車が放火され、23人が死亡した。北西辺境州では、ムシャラフ大統領の与党「イスラム教徒連盟クアイディアザム派」の選挙集会で爆発があり、8人が死亡。同州ペシャワルでも約4000人が同派の無人の選挙事務所を燃やした。

 中部パンシャブ州では約7000人が暴徒化し1人が死亡。銀行やガス給油所、商店などが焼き打ちに合い、警察署も投石された。首都イスラマバードでは、約100人が商業地区でタイヤを焼くなど全土で暴動が拡大している。

 政府は「治安の安定化をはかるため」として、武装治安部隊の出動を決めた。パキスタンでは総選挙を前に非常事態宣言が今月15日に解除されたが、実質的に宣言下の状態に戻ったとの指摘もある。

 一方、パキスタン人民党は、40日間の服喪に入り、総選挙への参加について再検討を始めた。シャリフ元首相率いる有力野党「イスラム教徒連盟ナワズ・シャリフ派」は総選挙のボイコットを27日夜にも再度確認しており、ムシャラフ政権が予定していた来年1月8日の総選挙は延期の可能性が高まっている。

 ロイター通信によると、選挙管理内閣のソームロ首相は、緊急閣議を招集、総選挙について「政党関係者と協議した上で延期するかどうかを決めたい」と語った。

 また、28日、ブット氏の遺体は故郷の南部、シンド州ラルカナ近郊に搬送された。パキスタン国旗に包まれたひつぎは、家族や多くの支持者らに見守られ、クーデターで失脚し79年に処刑された父ズルフィカル・アリ・ブット元首相の隣に埋葬された。

 一方、地元テレビ局は28日、国際テロ組織アルカイダが事件についての犯行声明を出したと伝えた。ロイター通信によると内務省当局者は同日夜、同国情報機関が事件後、アルカイダのメンバー間で「おめでとう」と語る電話の会話を盗聴したと明らかにし、イスラム過激派によるテロとの見方を強めている。
by djsinx | 2007-12-29 19:35 | News
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