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Fullmoon Co'mity

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新聞やnetで見かけていたFull moon co'mityというPartyに向かう。新しいPartyのようだということだったが、内容を見るとSpeechやWorkshopが多く、BandのLiveもたくさんあってその上四つ打ちもかかるようでかなり転輪祭に近いノリを感じていた。Party詳細もそのまま流してはおらず、結構しっかりしている。でもどう考えても緩そうなところも気になっていた。

宿を引き払い全ての荷物を抱えてHPに載っていたオフィスに向かう。Westfootscrayという地の果てのような工業地帯を不安になりながら二人で歩く。日差しはかんかんに暑く、道は永遠のようにまっすぐ続く。本当にこんなところにオフィスなんてあるんだろうかと
思いながら「富士山に登れたんだからこれくらい。。」と我慢して先に進む。そして目印の通りを見つけて曲がってみるけれどどこにもない。平凡な工場と住宅が立ち並んでいるだけ。不安になってオフィスに連絡してみると地図が間違っていて実際の車の引渡し場所はCityの中心部のすぐそばだった。二人でがっくりきてしまったけれど気を取り直してとりあえず歩く。タクシーは来る気配がないのでバス停を探して大きな通りに出てみるとなんと目の前がさっき降りた駅の隣の駅だった。結局知らないうちに一駅分歩いてしまっていた。がっくりしたのとほっとしたので座り込みそうになったけれどなんとかホームにたどり着いてCityに戻る電車に乗る。

30分弱で振り出しの駅に戻る。そして最寄の駅まで電車で向かい、そこからさらに荷物を担いで歩く。あまりに疲れすぎていて公園で一休みするともう立ち上がれない。木陰は涼しくて風は気持ちよくて芝生はひんやりと冷たかった。30分ほど休んでようやく歩き出してオフィスに到着。場所はすぐ分かった。なぜって周りにwickedな車がたくさん停まっていたから。

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オフィスの女性は丁寧にレンタカーの内容を説明してくれた。郊外に行くのでチラシの額面よりは結構高めになっていた。でも今更他をあたる暇もないのでそのまま借りることに。私たちの車はなぜかメタリカだった。でも三菱デリカでオートマだったので運転はまったく問題なし。キャンプ用品も調理器具一式と布団がセットになっていて後部座席をベッドにできるようになっている。

日本と同じ左車線走行だし交通ルールはそこまで変わるものでもないようでスムーズに会場に向かう。前もって地図を調べたとおりSydony RoadからHume Freewayに入り、Seymoreに向かう。途中の市街地はトラム通りのため、かなりの渋滞。トラムが停車すると乗客の乗り降りのために後続の車両はその度停車しなければならず、相当ののろのろ運転になる。そして道行く人にじろじろと見られる。高校生らしき集団には指を指されて笑われる。乗っているとふと忘れるけれどこの車はメタリカなのだ。

Freewayに乗る交差点の先にColesという巨大スーパーを発見したので買出しをする。こちらのPartyはとにかく暑さと乾燥が大敵とのことで水を大量に買い込み、野菜、豆腐、ツナの缶詰、フルーツ、お菓子、チキンロースト丸々一羽、ビール、ワイン、冷却用の氷などを買う。プロパンガスの大きなガス台が付いていたのでパスタも作ることにする。この辺りのプロセスは日本と一緒。そしてものすごく楽しい。

Freewayに乗ると後は楽勝。日本よりも全然快適に走れる。周りはずっと牧場でちょっと朝霧高原を思い出す。でもはるかに大きいしちょっと乾いている。音楽をかけながら爽快に走る。長いからか居眠り注意の看板が多数。時々路肩で何かが死んでいる。SeymoreからはGoulburn Freewayに入る。内陸に100km程入ってきているからか辺りの風景が乾燥した黄土色に変わってくる。オーストラリアはここのところ深刻な水不足で以前の3割程度しか雨が降らないとAndyも言っていた。Melbourneにいるとそこまで気が付かないが少し奥に入ると乾いた印象がとても強い。途中Nagambeeという湖のそばの街を通る。ここだけオアシスのように緑が多く美しい。観光地になっていて通りを歩いている人も多い。緑と青い水を見るとやはりほっとする。

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Nagambeeからさらに60km程北上する。時間は19時半。まだ外は明るい。そろそろだと思っていると路肩に黄色とピンク色のボール紙になにやら書いたものが張ってある。あっと思ったけれど通り過ぎたのでしばらくそのまま走ってみる。もう紙は張っていなかったのであの周辺だろうと辺りをつけてUターンする。さっきの場所に戻るとどうやら入る道があるのでそこを進んでみる。舗装がなくなった道路を少し走るとキャンプ場の入り口を発見。そしてそこにはっきりと「Fullmoon Co'mity」の文字が。道順どおりに進んでいくとエントランスがある。係りの女の子が怪訝そうに話しかけてくる。忘れていたけれどこの車はメタリカなのだ。それでもちゃんと入場できて好きなところでテントを張ってくれて構わないと言われる。まだスタッフ以外あまり来ていなかったので大きな木の木陰に車を止める。少しでも日差しを防いだ方がよさそうなので。

テントを一応建てて車に付属していた椅子とテーブルを設置。この日はまだ音はちゃんと出ていないようでスピーチをやっている。どうやら動物のためのヒーリングミュージックを作った人らしい。スピーチの後に質疑応答等もあり結構皆真剣に話している。他にも何人かスピーチをする人がいたがお腹がすいたのでキッチンでチャイを買ってテントに戻る。ちょっとチャイは薄い。。料理する元気がなかったのでとりあえず買ってあったローストチキンの足を二人で一本ずつもぎ取って貪り食う。これがおいしい。しかも8ドル弱で変えてしまうのが素晴らしい。この国にいたらきっと痩せられないだろうと確信した。ビールを飲んだら急激に睡魔が襲ってきて眠ることにする。朝の修行から始まってものすごく密度の濃い一日だった。オーストラリアでの初レンタカー、初運転、そして初Party。導かれるようにここまで来た。
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by djsinx | 2007-11-23 18:45 | Partyの記録
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