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南相馬市にボランティアに行くための必要情報【7/5更新】

【更新内容】
7/5付で支援物資についての情報更新がありました。個人からの支援物資の受け入れを再開するとのことです。詳細は下記、「支援物資」の項目をご参照ください。


○概要
6月21日現在で南相馬市では県内、県外共に現地ボランティアを募集しています。詳細については下記公式ブログの最新情報をご確認ください。
http://ameblo.jp/minamisoma-svc/

なお、ボランティアセンターのHPもご確認ください。
http://minamisoma.jimdo.com/

ボランティアの人数はGW後は減少していましたが、それでも週末は100名を越える方々がボランティアに参加され続けているようです。作業は引き続き存在していますが、平日には野外作業を行わない日を設けたり(梅雨の影響もあるかとは思いますが)して作業量の調整などもしているようです。

基本的には予約なしで当日ボランティアセンターに行けばよいのですが、団体の場合は事前に連絡していただけたほうが流れがスムーズになるのでよろしくお願いしますということです。実際日によって依頼件数、必要人数が流動的なので。


○作業
原町区ボランティアセンターでは午前9時より受付開始。社会福祉協議会正面玄関に当日直接来て登録できます。活動が最大で午後4時までなので、遅くなると活動時間がそれだけ減ります。また、希望する活動の種類がある場合は9時からのマッチングに間に合うように到着している必要があります。ただ、初回の方は2回目以降のボランティアとは別の列に並び、オリエンテーションを受け、その後依頼や人員の必要性に応じてそれぞれの現場に赴くことになります。駐車場が少ない現場が多いため、それぞれの班の中で誰かの車に相乗りして現場に向かう形になります。

何があるかは日替わりです。ご参考までに6/21分として発表された原町区の作業予定を一例として掲示します。

・流出物の洗浄・展示
・避難所の運営補助
・仮設住宅用布団の希望者受付・運搬 
・瓦の撤去・運搬l

鹿島区での作業はまた原町区とも異なっており、仮設住宅への物資配達、引越し手伝い等、復旧から復興支援へと活動がシフトしていくとのことです。
http://ameblo.jp/minamisoma-svc/entry-10893081619.html

また、6/25,26には大規模な側溝での泥だし作業が計画されています。

専門知識、資格などもあればあったに越したことはありませんが、ないからといってその人間が不要であるというようなことはありません。基本的な宿泊、食事、移動の手段を自己完結でき、必要装備を用意できるのであれば人手が必要な場所はまだまだあります。現地を見もせずに一般論を振りかざしてあれこれ批判する人もいるようですが、そういった手合いはさっさと無視して現地とのやり取りでニーズを押さえて活動すればよいと思います。


○必要装備
何はともあれボランティア保険に入ってください。天災タイプです。そして保険証もしくはコピーを必ず持参してください。現地でも入れるとのことですが、受付に時間がかかるため、極力出発前に入るようにしてください。

瓦礫撤去、泥だし作業の際は中敷に鉄板の入った安全靴タイプの長靴は必須。現地は品薄の場合があるので、出発前に入手できればベストです。しっかりした厚手の作業用ゴム手袋、濡れてもいい作業用服装、タオル複数枚、帽子は各自準備したほうがよいです。下記リンク参照。帽子、防塵マスクは現在南相馬のボランティアセンターでも支給されています。もちろん自前のものがあればよいです。ちなみに、スコップ、土嚢袋、一輪車のような道具は現地に揃っていて貸し出していただけますので自前で準備する必要はありません。

特にこのところ非常に暑くなってきています。完全防備で野外の作業をする場合は脱水症状、熱中症などに細心の注意を払う必要があります。それら自体も危険ですが、元々足場や作業環境は劣悪なため、事故にも繋がります。

水害ボランティア作業マニュアル:
http://www.saigaivc.com/app/download/3819477115/suigai-manual.pdf?t=1302414307

それ以外の作業を希望する場合は特に上記装備は必要ないことも多いですが、要確認。ゴム手袋、防塵マスクは多くの作業でも必要になってくるので一揃い持参したほうがよいです。

他、必要と思われるものでは、非常用の保存の効く食料、水、寝袋、毛布、着替え、雨具、洗濯用洗剤(コインランドリーはかなり開いています)、筆記用具、洗面具一式、懐中電灯、ラジオ、食器等。キャンプ装備があれば丸ごと持ってくると便利。


○支援物資
支援物資はボランティアセンターでは受付終了しており、南相馬市役所では団体からの支援に限り受け付けていましたが、7/5現在個人からの受付も再会されたとのことです。
http://www.city.minamisoma.lg.jp/shinsai2/shienbussi.jsp

なお、7/5付で下記の通り情報が出ています。


※仮設住宅入居者(6月30日現在2,089名)の方が使用する次の物資が不足しています。
・食料品
  米(精米・玄米)、水(ペットボトル)、レトルト食品、缶詰
・日用品
  トイレットペーパー、ティッシュペーパー、洗濯用洗剤、シャンプー、リンス
  ボディーソープ
・寝具
  タオルケット
・衣類
  夏用上着(Tシャツ、ポロシャツ等) ※新品をお願いいたします
  夏用下着(ランニングシャツ等) ※新品をお願いいたします
・復旧用資材(※被災住宅用)
  軍手、ブルーシート(2間×3間)

【受入れ先】
南相馬市救援物資受け入れセンター(小川町体育館)
住所:〒975-0011 福島県南相馬市原町区小川町322-1

【受入れ時間】
9:00~16:00(現在は土日祝も受入れを行っています。)
※ご支援いただける物資について事前にFAX送信していただけると助かります。

[連絡先FAX番号]
0244-23-7420


また、市役所やボランティアセンターレベルではなく、民間団体、NPO等が独自の活動の上で必要物資を募集している場合があります。個人での支援要請等もあり、web上にはいくつかサイトがあります。

311 HELP.com
http://311help.com/

ふんばろう東日本支援プロジェクト
http://fumbaro.org/


○宿泊
6月17日現在での宿泊可能ホテルが公表されています。
http://www.minami-soma.com/kanko/modules/d3blog_2/details.php?bid=11

現在、原町区にある原町第二中学校の体育館がボランティアのために無料で解放されています。事前予約等は現状不要で、当日直接現地にて受付をして宿泊します。ドミトリー(雑魚寝)の形ですが、寝具もある程度確保されているので身一つで向かう方には便利かもしれません。男女別になっているので女性の方も安心してお泊りいただけるかと思います。トイレ利用可、簡単な調理場もあります。
http://publicmap.jp/guid_map/206071502

鹿島区にテントを持たないボランティア用に南相馬桜援隊というチームによりテント村が設営されています。実際に先日宿泊しましたが、一泊100円なのでかなりリーズナブルです。
http://ameblo.jp/minamisomasakura/entry-10883478494.html


他にもオフィシャルではなくてもスペースを提供されている方、組織もおられます。ボランティアセンターからの斡旋はできない決まりになっているようなので公的には情報は出ていないかもしれませんが、事前にあちこちチェックしてみることをお勧めします。


○食事・買い物
現在、鹿島区、原町区共に商店、レストラン、スーパー等が再開しつつあります。セブンイレブンは立ち入りできる地域では全店営業中(ただし、営業時間の短縮はあり)、現地資本のスーパー、フレスコキクチも鹿島店、原町店、営業再開しました。とても賑わっていて、品切れなども起こる気配はありません。ヨークベニマル、イオンスーパーセンター等も再開済み。

個人商店、食堂等も日ごとに再開している店舗が増えていますので、緊急用の非常食、飲み物等を用意する必要はありますが、現地で購入、食事ができます。復興支援のためにも買占めにならない程度で買い物をするのがよいかと思います。

原町区の駅前エリア、肉屋、魚屋、ラーメン屋、喫茶店、Bar、靴屋にワークショップまで日に日に開けてきています。Coco’sも開いているのを確認。いい流れになっていますがまだまだ客足は少ないとのこと。ご協力よろしく!


○移動
現時点で関東方面から南相馬市へのアクセスは東北道二本松ICから国道4号線→松川で県道51号線→国道114号線→川俣町で国道349号線へ→県道12号線で南相馬市原町区。渋滞がなければ宇都宮ICから4時間程度で到着。鹿島区へはそこから県道120号線もしくは国道6号線で12km程北上。いわき方面からだと国道399号線を通るルートが飯舘村まで通れています。放射線量の高いエリアもありますので自己判断でどうぞ。

ガソリンスタンドは概ね平常営業に戻っているようです。若干値段は高めですが、給油量の制限などは特に聞きません。

ボランティアセンターのHPにアクセスについての記述ができましたのでご参考に。
http://minamisoma.jimdo.com/%E6%A6%82%E8%A6%81-%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/


公共交通機関の使用を考えている方は、現在福島市のJR福島駅東口から南相馬市までバスが出ています。
http://www.fukushima-koutu.co.jp/bus/pdf/20110513_smfs.pdf

東北新幹線も再開していますし、全国各地から福島市行きの長距離バスも運行されていますのでご確認ください。ちなみに関西からのアクセスでも夜行バスで5~6000円程度から数便あるようです。
http://www.bus24.jp/kansai/kyoto/kyoto-fukusima/




6/13時点での南相馬市沿岸部

ボランティアによる瓦礫撤去、泥だしは進んでいますが、未だに沿岸部には復旧という意味合いでは手付かずのままになっているエリアが存在します。まだ梅雨が続き、夏が来た際には衛生上の問題なども懸念されています。被災地が単純に、一様に復興に向かっているわけではない、そうしたきめ細かな認識が必要になると考えています。ここ南相馬でもホテルや飲食店、スーパーなどが営業を再開し、避難していた人々も南相馬に戻りつつあります。そこにポジティブな面はありますが、ポジティブな面だけでないのも事実です。なれない避難生活への疲れがあり、収束しない原発問題があります。就業、教育、医療、問題はまだまだ山積みです。多くの人がそれを認識し、息の長い支援を続けていくことこそが何よりも求められていると感じています。

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by djsinx | 2011-06-21 12:21 | 震災関連
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