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民主党であることに意味があるのか

ワシントンポストの分析にあるように今回は民主党が勝ったことじゃなくて自民党が負けたことに意味がある。要するにアンチ自民党の票の行き場として民主党が選ばれただけで、それは社民党や共産党よりはましであるという程度の意味しか持たない。

自民党の腐敗や失政に対して国民がNOを突き付けた形になるのだろうが、問題は何かに対してYESの意思表示をしたわけではないということだ。民主党もそれは分かっていると思う。でなきゃ馬鹿だけど。

こういうことは確かに昔もあった。でも結局野党が政権についても何もできず、元の木阿弥で自民党が戻ってきてしまっていた。今回民主党が政権をとったのは物事の始まりでしかない。劇的な選挙とその勝利は既に終わり、山積みになった問題に対して一つ一つ回答を出し、実行していく時だ。

そして国民はそれについて行かなければならない。飽きずに逐一それを見てYESなのかNOなのかを考え、それを表明していかなくてはならない。任せっぱなしで結局ぽしゃって「やっぱだめじゃん」では済まない。それではまた自民党が何も変わらないまま返り咲いて一件落着である。

センセーショナルな報道に惑わされて地道な政治の歩みから目を逸らしてはならない。拙くても考えて意見を出すことを恐れてはならない。自分の頭で考えることに倦んではならない。それがこれから先に日本人が為すべきことだと痛切に感じる。

--以下引用--

Excite エキサイト : 国際ニュース

<衆院選報道>「自民失政への罰」米主要紙が分析
 日本の総選挙での民主党の圧勝について、各国メディアはトップニュースで伝えるなど高い関心を示した。

 米主要紙は、民主党の勝因は同党への期待ではなく、経済政策の失政などで支持を失った自民党への「罰」などと報じた。ワシントン・ポスト紙(電子版)は、民主党の勝利は「自民党に罰を与えたかったようだ」と伝え、「有権者は民主党の公約が実現可能か懐疑的にみている」と論評した。

 ◇「日本のケネディが目標達成」…独紙

 独フランクフルター・アルゲマイネ紙(電子版)は鳩山由紀夫・民主党代表をケネディ米大統領にたとえ「日本のケネディが目標を達成」と報じた。「出自と公約の矛盾が有権者を遠ざけることはなかった」とした。

 フランスのフィガロ紙(電子版)は30日までに、民主党の公約を分析。子ども手当の支給などを例に「民主党は、社会的不公正に挑戦する意向だ」とした。

 ◇「靖国」の姿勢評価…中国・韓国紙

 中国では鳩山代表の「進歩的歴史観」が期待されている。31日付の中国各紙は歴史問題に関する鳩山発言を掲載、日中関係安定化へ期待をにじませた。

 新華社通信によると、鳩山代表は02年6月当時、江沢民国家主席(当時)と会談し「日本は侵略戦争の歴史を真剣に反省すべきだ」と語った。今年6月には中国の崔天凱駐日大使に「靖国神社には参拝しない」と明言したと紹介した。中国国内には日本との領土問題や自衛隊の活動活発化への警戒感が根深く、民主党への政権交代で「鳩が舞う」(北京晩報)などと平和路線への期待が高まっている。

 韓国では、31日付の有力紙が歴史問題などで両国関係に良い影響を与える、との期待感を示した。朝鮮日報は選挙結果を伝える1面トップ記事で、首相や閣僚が靖国神社を参拝せず、国立追悼施設を建立することで「(両国間の)葛藤(かっとう)の原因をなくすと(民主党が)公約した」と伝えた。【ワシントン古本陽荘、パリ福原直樹、北京・浦松丈二、ソウル大澤文護】
by djsinx | 2009-08-31 18:34 | News
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