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レーからマナリへ 二日目

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朝5時半にがんばって目を覚まし、すぐに身支度をしてバス停に向かう。

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この日のマナリへのバスチケットは今朝6時に開くというバスステーションの
チケット売り場で手に入れなければならない。チケット売り場は既にインド人で
ごった返していた。押し寄せる彼らを押し返し、横から無理やり紙幣を突き出して
「マナリまで2枚!!」と叫ぶ。こうしなければチケットなど永遠に買えないのがインドだ。
遠慮なんてものは美徳でもなんでもない。日本人には最初は馴染みにくいかも
しれないが、基本的にシンプルだ。押しのけられても誰も怒らない。
ここはそういう国で、そういう文化だ。好むと好まざるとにかかわらず。

運悪く後ろのほうの席になってしまったが気にせず車窓を楽しむ。

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景色は昨日とは打って変わって緑にあふれている。高い山の中腹まで植物が駆け上る
ように生えている。雪解け水の滝はあちこちの崖から溢れて流れ落ちる。

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一度などは滝が朝の光を浴びて虹色に輝いていた。レーで見て以来の虹。
まだこの先進めというサインだ。

川は豊かに流れていてみずみずしくて美しい。集落が増え、人の服や家の作りも
ラダックとは違っている。増水した川の真ん中にタンクローリーが鎮座していた。

マナリのあるクルバレーへはもうひとつ峠を越える。草原の中、牛や馬や羊が
草を食むのを見ながら山を再び登る。交通量はさらに増えているように感じた。

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1時間程度の登坂の後、頂上に到着するとそこには観光客用と思われる乗馬用の馬が
たくさん繋がれていた。クルバレーの景色も一望で着て美しい。ここまで来ると
辺りは観光客のジープを含めてかなりの混雑。

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と、思いきやいきなり車がストップしてしまい、ただの渋滞でないことが分かる。
バスを降りて見てみると巨大な岩が道路の真ん中に転がっていてブルドーザーが
頑張って押しのけようとしている。どうしようかと思ったが、30分程度で岩を斜面に
豪快に転がり落として道路は復旧となった。バスは相変わらず譲り合いの精神など
一切持たずにぐちゃぐちゃに対向車で混雑している道路に果敢に突っ込む。

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その後のレストランエリアで休憩となったが、バスのタイヤはざっくりと割れていた。
無理をして路肩をぐいぐい攻めるからだ。言わんこっちゃないけれど別に何も
できることはないのでのんびり待つ。

休憩エリアの水溜りで涼む犬
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こちらもすぐに復旧して谷を降りる。昨日までラダックの紺屋に居たのが嘘のような
青々と茂る森が辺りに広がる。心地よい湿度と草木の青い匂い。よく知っている世界に
ゆっくりと着陸していくのを感じる。着陸先がマナリというのが素晴らしい。

トラブルはあったが午後3時頃に無事にマナリのバスステーションに到着。バスから
一歩降りた目の前にいきなり植物が群生していてびっくりした。

バックパックを抱えて歩いているとコブラ使いが美しい笛と太鼓の音でコブラを
躍らせているのを見かけた。なんともインドらしい歓迎だ。後にして思えば彼らは
かなり腕のいい使い手でコブラだけでなくパイソンも連れていた。いい感じだったので
写真を撮ってバクシーシを渡してリキシャスタンドに向かう。

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そこで偶然話したインド人がヴァシストでホームステイ的に泊まれるから来ないかと
誘ってくれたのでひとまずついていき、100Rsでいいと言われたので即刻そこに決めた。


翌日が満月で七夕だったのでもし音が出せたらいいなと思っていたので夕食ついでに
店を探す。Sebbaba Cafeという谷に面してとても景色がよく、ゆったりとした店を
見つけたのでそこで晩ご飯を食べ、話をするとOKの返事。突然ではあったが
次のPartyが決まった。
by djsinx | 2009-07-07 08:10 | 旅の記録
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