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ゴームクをめぐる冒険 後日談

1005

行きつけのリシュケシュのダバでサンディーと再会する。彼もゴームク巡礼を
終えてリシュケシュに戻ってきているのだという。対岸のラスタカフェにいて
相当フルパワーな毎日を楽しんでいるようだ。ガングナーニーも寄って温泉も
しっかり満喫していたという。

しかもどうやら彼も俺と同じようにゴームクトレッキングの前に足を怪我して
いたということ。さらに今日また同じところを打ってしまったということだ。
なんというか、同レベルであることに意味なくアガる。

この日も意味なくハイテンションなのはいつも通りだ。この後はデリーの自分の
家に戻るのだという。話を聞いていると結構バラモンの放蕩息子という
気がしてきた。なんとも憎めなくていいやつである。

月曜日はシヴァの日だから基本は断食にすることにしているらしいのだが
お腹が空きすぎて今日は断念したというが、ゆるゆるな顔でサブジと
チャパティ2枚お代わりされながらそんな話をされたって説得力など
まるでない。やっぱりいいやつだ。

「後で遊びにおいでよ~!」

と変わらないテンションでお代わりを平らげていた。
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by djsinx | 2009-10-06 22:13 | 旅の記録

インド旅情報 リシュケシュからのゴームクトレッキング

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リシュケシュからウッタルカーシーへ

リシュケシュタウンにあるYatraバスステーションから日に数本出ている。メインと違うので注意。最初のバスは朝5時発でガンゴートリ直行。最終は10時半ごろ発で、ウッタルカーシーには17時頃着。値段は1人150Rs程度。山道が多く、揺れるので酔う人は酔い止め必須。


ウッタルカーシー情報

ガンゴートリ、ヤムノートリへの巡礼の際に訪れる街。ヨガのアシュラムなどもあるため、その目的で訪れる人もいる。宿などの施設はあまり旅人向けではない。街自体の規模は比較的小さいので、ガンゴートリに向けて防寒具や雨具などを買おうとするならあまり期待しないほうがいい。フルーツ、野菜、スナック、ナッツ等は問題なく手に入る。ゴームクトレッキングのパーミットはここでも取れる。

宿

ヨガ・ニケタン:
泊まるならここに泊まるのがよいと思われる。値段も安く、旅人も集まるので情報交換に便利。ガンガーに面した美しい庭があって、ここのベンチに座っていると時間の経つのも忘れてしまう。簡単なキッチンがあって使用可能。

レストラン

Shangrila Restaurant:
中華料理が美味しいレストラン。街にインド料理以外のレストランが少ないので体調を崩したときなどはかなりお世話になる。店員は無愛想だけどいい人。


ウッタルカーシーからガンゴートリへ

バスステーションから一日に何本か出ている。最終は午後1時前後でその日の状況によって前後する。
ガンゴートリまでは5時間半から6時間程度。山道はさらに険しくなる。ここからガンゴートリまでは2000m程標高が上がるため、高山病など注意し始めたほうがいい。途中の温泉郷、ガングナーニーまでは2時間程度で到着する。


ガンゴートリ

標高3042m。ウッタルカーンド州に存在するヒマラヤの4大聖地の一つにして最も有名な場所。ガンガー寺院が街の一番奥にあり、そこからガンガーの源流、ゴームク氷河へのトレッキングに向かう人が毎年大勢訪れる。宿や食堂はたくさんあり、アシュラムに宿泊することもできる。ゴームクトレッキングのパーミットもここでとることができる。

レストラン

Ganga Putra Restaurant:
ガンガー寺院に近い大きなレストラン。いつも人で賑わっている。オクラカレーが絶品。値段は少々高めではあるけれど、それでも十分行く価値のある味。


ガンゴートリトレッキング関連

まず、2009年9月現在で、パーミットは国籍問わず必須。ウッタルカーシーと
ガンゴートリの2箇所で取れる模様。州都のデラ・ドゥンでも可能らしいけれど
こちらは未確認で、距離も遠いため旅人的には不向きと思われる。

ウッタルカーシーではバスステーションから3km程度の国立公園のオフィスで
取得可能。ただし、土日祝日はやっておらず、朝10時からの業務のため、
そこを狙う必要がある。 自分たちが取ったときはパーミット代はかからず、
3人で5ルピーの手数料か何かを レシートなしで取られただけだった。
ただし、パスポートのコピーの提出が必須。 写真のページとビザのページの二枚。
オフィスでも頼み込むとコピーして もらえるが、他の部署なので常にできるかは不明。
ウッタルカーシーの 町かそれ以前に用意したほうがいいと思われる。
なぜか入域期間を3日間に 制限されたが、一度入ってしまえば特に問題はない。

ガンゴートリではパーミットに関しては宿の人がまず気にして声をかけてくる。
持っていなければここで取れる。とった人の話だとパスポートのコピーは
提出を求められず、 安全に関する誓約書を書かされてサインをさせられたとのこと。
また代金も特に取られなかったらしい。営業時間は不明ですが、午後6時でも
取れたという 話なので、ウッタルカーシーよりもフレキシブルに対応してくれるかも。
ただ、インド人の旅人の話では、規定の人数があるらしく、それを上回ると
発行してくれないらしく、彼は3日間ほど取得まで待たされたようだった。

チェックポイントではパーミットを見せて入域料を取られる。外国人は一晩
150Rs。パーミット代(今回払ってませんが)とは別で、全員取られることになる。
ちなみにパーミットの存在すら知らず(07-08年度版ロンプラには未記載)、
そのまま通り抜けていたという旅人にも会ったけれど、恐らくは単なるラッキーで
結構ちゃんと係員にチェックされる。パーミットを取りに戻らされている人にも
実際会ったので強行突破はおすすめできない。

なお、その際に荷物チェックがある。探しているのはあれではなくて プラスチック
製品とペットボトル。数を数えてデポジットを払うことになる。帰りにちゃんと
報告すれば戻ってきますが、全員一緒に歩くのでなければ 個々で計算して
もらったほうがいい。ばらばらだと計算が面倒で、

「先に行ったメンバーのごみも全部持ってこないと金は返さない」

くらい言われるので注意。 ごねればなんとかなるとは思うけれど。。

ちなみにガンゴートリーからゴームクに至る茶屋、宿屋はチルバーサと
ボージバーサを除いて全て撤去されている。途中で水や食料を買うのが
非常に困難なので事前の準備を忘れないように。水は無論道沿いの湧き水を
飲めば問題ないが、自分のお腹と相談する必要がある。個人的にはとても冷たくて
おいしい水だったけれど。

装備としては、標高と寒さと雨と落石と直射日光と乾燥に対応する必要がある。
防寒具と雨具は必須。また、帽子、日焼け止め、リップクリーム等も絶対に
あったほうがいい。靴も極力トレッキングシューズが望ましいと思うけれど
ババ達はサンダル履きだったりするので人次第かも。そして体力回復用に
チョコレート、ナッツ、スナックやフルーツをある程度持って行ったほうがよい。
タポヴァンなどでババのテントに泊まらせてもらうときなどにドネーションとして
置いてくることもできるので。

また、タポヴァンへは友人が行ったけれどガイドは絶対いたほうがいいとのこと。
ゴームクから先、どう登るのか見ただけではまったく検討がつかないくらい分かりにくい。
全体的に落石もかなり多く、見かけ以上に潜在的な危険は大きいので油断禁物。
ただ、ガイドについてはゴームクまではインド人観光客を中心に大勢が
歩いているので、時期的に外れていなければボージバーサから雇っても
問題ないかもしれない。ダメなガイドもいるらしいので人はちゃんと見たほうが
いいようだけれど。



ボージバーサ情報

標高3740m。ガンゴートリから山道を14km歩いたゴームクの手前の集落。
何軒かのアシュラムと宿が集まっているだけの小さな場所だがトレッキングの
重要な拠点となる。ゴームクに行くには基本的にここで一泊することになる。
ほとんどのアシュラム、宿は食事込みの値段。店は基本的にないと思われるので
買出しはできないと思ったほうがよい。

ガンゴートリからここまではポニーに乗って移動することもできる。


ガングナーニー情報

ガンゴートリとウッタルカーシーの間にある温泉郷。ガンゴートリからバスで3時間、
ジープタクシーで2時間程度。巡礼者が体を清めるために立ち寄る場所ということで
ここを訪れる観光客もとても多い。温泉は男風呂は壁なしの公衆の面前にあり、
観光客たちがしきりに記念撮影をしている後ろに写り込むことになる。それさえ気に
ならなければとても気持ちがいい。宿もそれなりに充実していて雰囲気もよい。
食堂もローカル向けが中心だが美味しいところがちょこちょこあるので飽きない。

30分程山を登った村へのトレッキングが人気。平和で美しい村だった。
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by djsinx | 2009-10-01 18:52 | 旅情報

ゴームクをめぐる冒険の終わり

929

リシュケシュに戻ってからデリーに向かうバスに乗るまで、Chappaquaちゃんは
お買い物をしたりゆっくり宿の時間を満喫したりとリシュケシュを思う存分
満喫していった。翌日の夜には彼女はもう東京にいるはずだ。次に会うのは
どこだろうか?ゴアで再会できたら最高だ。
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by djsinx | 2009-09-30 22:10 | 旅の記録

ゴームクをめぐる冒険11

927

朝4時半に目を覚まして支度をする。5時前にヨガ・ニケタンを出て暗い街を
歩く。バスステーションは既に人でいっぱいだ。チャイ屋も開店している。
チケットを買うが一番後ろの席。まあ仕方がない。荷物を屋根に積み、
チャイを飲んで発車を待つ。

5時半ちょうどにバスは出発。途中少しずつ客を拾ったり降ろしたりしながら
進む。暗いうちはまだ道は牛や馬だらけだ。この時間帯を狙って移動させて
いるのかもしれない。朝日が出る頃にようやく交通量が増えてくる。

調子よく進んでいると思っていたらいきなりバスが停車。どうしたのかと
思ってみると前面から白い煙が。みんな降りてみるとどうやらラジエーターの
冷却水のようだ。普通にオーバーヒートなのだろうか。ひとしきり直して
また出発する。この繰り返しがこの後何度かあった。

こういうところはとにかくインドだ。いつも通り直るまでゆっくり待つしかない。
いらいらしても修理は早まらない。このペースに馴染んで細かいことは
あんまり気にしない。それがうまく旅をする秘訣だと俺は思う。

6時間ほどしてようやくリシュケシュへ。12時を過ぎていた。オートリキシャで
ラクシュマンジュラまで戻り、部屋をキープしておいた宿に戻る。荷物を
降ろしてようやく一服。なぜか出発前にいた泊り客もずいぶん残っていて
その日は遅くまで話し込んでしまった。
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by djsinx | 2009-09-28 22:08 | 旅の記録

ゴームクをめぐる冒険10

926

目が覚めてもう一度温泉に入りに行く。時間帯の性で昨日よりも
観光客も入っている人も多い。明るい分だけ全部丸見えだけど気にしない。
のんびり入っていたけれど女子風呂はやはりまだ熱過ぎて入れないとの
こと。

評判を聞いていた山の上の村までトレッキングに行く。ゴームクの後なら
基本的に楽勝だ。足はまだ痛かったけれど大したことはない。村の
女性達と話しながら歩く。辺りには植物が生い茂り、生き物の世界に
戻ってきたことを実感する。あそこはやはり神に近い場所なのだ。
我が物顔の生き物たちがなりを潜め、大地や水や大気の力が
奔流となって駆け巡る。

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30分程で開けた場所に出る。辺りには小さな畑と家が連なり、緑の
小道がそこを抜けてゆく。人々があちこちで生活をしている。子供が
走り回って、さっきの女性達が寺院でプージャをしている。温泉地の
近くということである程度潤ってはいるようだ。電気が引かれ、
衛星放送のアンテナのある家も見られる。牛が牛飼いに連れられて
道を歩き、広場ではボール遊びをしている子供の一団。

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ゆっくりと風景を満喫して同じ道を30分かけて下る。そして荷物を
まとめ、ウッタルカーシー行きのジープを探す。最初一台いたジープが
混みすぎていたのでやり過ごすと、予想外に次のジープが全然来ない。
時間帯が遅いからだと言われたが、できればリシュケシュまで向かいたい。
1時間で戻るといって最初のジープが出発したのでとりあえず昼ごはんを
食べて待つ。

結局2時間ほど待って、もう今日は諦めたほうがいいかと思い出した
3時過ぎに一台ジープが止まって100Rsでウッタルカーシーまで行くという。
少しでも先に進んでおきたかったので迷わずそこに乗る。1時間半程度で
着くと言っていたが結局2時間後、5時半近くにウッタルカーシーに到着。
タクシー乗り場でリシュケシュに今から向かうジープを探したけれど
どうしても見つからず、この日は諦めてヨガ・ニケタンを再訪して宿泊する。

荷物番をして待っているときにウッタルカーシーで一番の学校に
通っているとかいう10歳くらいの子供が話しかけてきたが、とても英語が
上手で将来についても明確に喋ることができていた。経済や政治の
ことについて興味を持っていて、世界情勢にアメリカが支配的な影響を
及ぼしていることについてもしっかりと理解していた。

日本人で、例えば中学生でも、これだけの内容のことを自分の将来や
生活と結びつけて語れる子供はいるのだろうか?日本語でも無理なんじゃ
ないかって正直思ってしまう。日本の学校じゃそういう教育は全く
していない。与えられた問題に解答するだけ。自分で考え抜く訓練は
できていない。

アシュラムの人たちにゴームクまでいってきた話をするととても喜んで
くれた。Chappaquaちゃんがタポヴァンまで到達したのは予想外だった
ようで驚いていた。街の屋台に夕食を食べに行くとどれもとても美味しい。
モモにチョーメンにベジタブルバーガー。屋台の梯子は食の幸せである。

部屋に戻るとあっという間に眠ってしまう。明日は朝一のバスでリシュケシュに
帰る。
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by djsinx | 2009-09-27 21:57 | 旅の記録

ゴームクをめぐる冒険9

925

この日はガンゴートリまで降りて、その後ガングナーニーまで向かう予定。
朝8時半に宿を出発して来た道を下る。足の痛みは多少和らいでいたし、
宿にいた日本人のご夫婦に痛み止めの薬をいただいて飲んだので
ずいぶん楽だ。油断せずにゆっくりと下る。

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最初の岩場を過ぎるとゴームクの氷河が視界から姿を消す。本当に特別な
場所だったんだと改めて感じる。天気は相変わらずよくて、道も問題ない。
しばらくはすれ違う人もなくゆっくりと進む。一箇所道にこぶし大の石ころが
たくさん転がっている場所があった。今さっき落ちてきた感じだ。小走りに
抜けて後で話を聞くとJunちゃんが通ったときは結構落石が怖い感じだった
らしい。

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10時近くなると朝一で登り始めた人と頻繁にすれ違うようになる。ポニーに
乗った人も結構多い。日本人の団体もいた。道の悪いところだとすれ違うのは
ちょっと怖かったりもする。崖から落ちないように常に山側によけてやり過ごす。

チルバーサには2時間ほどで到着。行きよりずいぶんいいペースだ。
ガンゴートリに戻ったら例のレストランでカレーを食べようと話していたので
なんとなく足取りも速くなる。チルバーサを過ぎると緑が目の前に戻ってきて、
足元をトカゲやヤモリが走り抜ける。空気が少しずつ濃くなってきたように
感じられ、かく汗もちょっと変わってくる。

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日差しをよけるために長袖を着ていたが、手の甲や首筋などの露出している
部分がひりひりと痛み出す。暑いけれど脱ぐと後が大変だ。水を多めに飲んで
一歩ずつしっかり下る。

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2時間半ほどでチェックポストに到着。デポジットの確認の件で多少もめるが
何とか全額返してもらう。常に一緒に歩くのでなければ別々にデポジットを
預けた方がスムーズだと思われる。

そこからは平坦な道を30分程歩いて街に戻る。二人でガンガー寺院に
旅の安全を感謝してChappaquaちゃんが先に待っていた宿に戻る。荷物を
ピックアップして美味しかったカレー屋でお疲れ様。しばしみんな動けず。
でもカレーは二人前ほどずつしっかり平らげた。やっぱりお腹は減っていた。


食べ終わってから遅くなる前にとタクシーを探す。ガングナーニーまで1人
100Rsで乗っていけるシェアタクシーがあって、すぐに出発というので
そのまま乗り込む。もちろんぎちぎちに混みあっていたがそれは仕方ない。
2時間ほどで来た道を戻り、温泉郷ガングナーニーに到着。

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日が暮れそうだったのでまず宿を取る。声をかけてきた子供についていくと
民家の屋上を改造した小さな宿。客も我々だけだったので即決する。
温泉は男子用は公共の場のど真ん中で囲いは一切なし。着替えも全部
人前で行う。気にせず入ったがインド人の家族がみんなでわいわいと
温泉見学に来て記念撮影を始めたりするので写り込んでいいものか
悩みどころであった。結局自然体で魂の抜けそうな顔で写っていたと思う。

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湯加減は上々でお湯もきれいだった。浴槽の目の前が神様ソングの
CDとVCDを売っている屋台で、テレビを見て歌を聴きながら温泉に浸かる
インド人という面白い絵を見ることができた。銭湯のサウナのテレビで
高校野球を見ている日本人を思い出してしまう。とても平和である。

しかし女子風呂はお湯の入れ替えとかで最初はお湯がなく、その後
お湯が入ったけれど熱湯でとても入れる温度ではなかったとのこと。
温泉シャワーは浴びれたということだけれどそこは残念。

温泉の目の前の食堂でご飯を食べると意外といける。閉店時間間際
だったけれど快く美味しいものを食べさせてくれた。部屋に戻って3日間の
思い出を話しているうちに眠くなって就寝。
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by djsinx | 2009-09-26 21:41 | 旅の記録

ゴームクをめぐる冒険8

924

朝、目が覚めると昨日と同じ快晴。ポリッジを朝食にもらい、チャイを飲んで準備する。
足はまだまだもちろん痛い。寝て起きたら寝る前より痛いが軟膏とテーピングで
なんとかする。

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出発は少し遅れて9時頃。タポヴァンアタックのChappaquaちゃんには先にガイドと
進んでもらい、こちらはゆっくりゴームクを目指す。標高の影響は特にない。
ゆっくり昇ってきているからだろうか。道は昨日とほぼ同じ感じ。少々岩が大きく
なっているくらいだ。遠くに氷河を見ながらその真下を目指す。

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途中で平地の奥にテントが一つ見える。常設のもののようだがお店には見えないし
何より道から外れすぎている。この辺りから道が険しくなってくる。杖を頼りに岩を
飛び移る。足はもちろんまだまだ痛い。崩れそうな場所を避けながらよじ登るように
前に進む。時折見上げると山々がずっと近くなっている。右手側にシヴァリンガが
大きく見える。

2時間以上歩いた頃、岩でリンガを囲んである小さな寺院が見える。看板なども
立っていていよいよ到着が近いことを物語っている。朝一にゴームクに巡礼して
帰ってきているインド人とも多数すれ違う。遅めの出発のことを思い出して時折
時間を頭の中で計算する。日が暮れるまでには戻らなくては。

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氷河がいよいよ迫り、山々の姿が覆いかぶさるように見えてくる頃、また大きな
平地があり、カラフルなテントが一つ建っている。他にも建っていた様な後はあるが
既に撤去されている。石組みの一部が小さく残っていたりするだけだ。どうやら
このテントはガイドが宿泊するもののようだ。ここでもチャイはもちろんない。

そこを過ぎるとまた岩で囲まれた小さな寺院がある。ここがゴームクだ。
ガンガー沿いから見ると氷河が大きくせり出しているのが見える。インド人達が
何人も服を脱いで沐浴をしている。水は氷河から出てきたばかり、まさしく
氷点下の冷たさ。それでもみんな嬉々としてガンガーに入っている。これは
さすがと言うしかない。

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氷河の下までの道は一応行ってはいけないことにはなっているが大勢先まで
入っている。ガンガーの源流まで来て誰かの決めた決まりに従うような
ヒンドゥー教徒はいないだろう。行きたければ行く。でなきゃ行かない。
それがインド流。ここで死んだらきっと「神に召された」ことになるんだろうと
想像する。

さすがに自分ではこの冷たさのガンガーに飛び込むのは無理だった。
痛んだ足を浸すと冷たさが染み渡って気持ちよかったが10秒も浸けていられない
ほど冷たい。刺すような、芯まで入り込んでくるような本物の冷たさだ。
ここまでこの足で来れたことをシヴァに感謝する。もう、何と言っていいか
正直分からない。この場所は自分で来て感じるしかないのではないだろうか。
それを言葉にする必要もない。自分の中にしっかり持って生きればいい。

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2時前に下山を開始する。昨日は5時頃に日が落ちていたので何とかそれまでに
ボージバーサに戻ることを目標とする。ガンガーの力のせいか足の痛みが
ずいぶん和らいだのでスムーズに歩くことができる。下りなのも、ゴームクに
無事到着したのでほっとしたのもあるだろう。行きよりも景色を見ながら
楽しんで歩く。ゴームクでは少ししか見えなかったシヴァリンガが再びその
威容を明らかにする。その真横には小さくシヴァムーンが浮かんでいる。
祝福してくれているのだろうか?でもそれを決めるのはきっと自分自身なのだ。

「ダンニャワード」

本来は神に対する感謝であるこの言葉、本来の意味で使ったのはこの時が
初めてかもしれない。


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ガイドのものでない方のテントが気になって、帰りに近くを歩いてみると、
どうやらインド軍のキャンプのようだった。常駐しているのはせいぜい数名と
言ったところだろうが、何気に中国との国境は近い。ヒンドゥー教徒にとって
最も聖なる場所の一つであるこのガンガー源流は無防備のまま放っては
置けないのだろう。

日が翳りだした4時20分頃に無事にボージバーサに到着。部屋に戻って
身支度をする。日が落ちると寒くなるのは早い。厚着をして布団をセットし、
チャイを飲みに行くと日本人の旅人に会った。インド人のサドゥーと一緒に
ゴームクを目指しているのだという。どれくらい時間がかかるか等話して
いるとChappaquaちゃんが無事にタポヴァンから戻ってくる。靴が相当
壊れていたようだったけれど、何とかたどり着けたという。ガイドがいないと
道は相当分かりにくいということだった。

そして夕食。再び大盛りターリー合戦が始まる。この日は疲れていたのと
胸いっぱいだったのもあってお代わりもせずに終了。

純度100%ガンガー源流の水 
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by djsinx | 2009-09-25 21:14 | 旅の記録

ゴームクをめぐる冒険7

923

朝起きると日の出前だった。カメラを持ったままふらふらと部屋の外に出るとちょうど
東の谷の先に見えるヒマラヤの雪山の向こうから太陽が顔を出そうとしていた。
部屋の前からだとよく見えないけれどガンガー沿いの小道からはよく見えそうだった。
その小道は部屋の前の道からは2m程ジャンプした下だった。私は迷わずにカメラを
持ったままジャンプした。そして

グキッ!!

かかとから足首に鋭い痛みが走った。手を使えずにバランスを崩してかかとを捻って
しまった。そして次の瞬間雪山の向こうから太陽がその姿を現した。


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もう、これは試練を与えられたと解釈する以外あり得ない。足をいたわってここで休んで
いるという考えは一瞬たりとも浮かんではこなかった。この足でゴームクまでたどり着く。
それ以外の選択肢は私の前にはなかった。Junちゃんに痛み止めの軟膏とテーピングを
買ってきてもらい、昨日のレストランで食事をしてから念入りに手当てをする。杖を二本
使うと何とか歩ける。そんな状態で歩いていいのか分からなかったけれど行く。我ながら
無茶だとは感じたけれどここは他のどこでもないガンガーの源流なのだ。この程度の
ことで驚いていられない。

歩くのは非常に厳しかった。空気が薄いから少し動くだけでも息が切れるし、片足を
庇いながらだとさらに厳しい。道は思いのほか整備されていて歩きやすかったので
それは救いだったが、足の痛みがそれで減るわけではない。寺院から1時間弱歩くと
チェックポストがある。パスポートとパーミットを見せ、1泊150Rsの外国人料金を払う。
その他にペットボトルとプラスチックバッグ持込のデポジットで3人で200Rs預けることに
なった。

道はガンガーの源流に向かって左手の山際を延々と進む。基本的には緩い登り道だ。
日差しは朝からかなり強い。所々で川を丸木の小さな橋で渡る。手すりの壊れた
崖っぷちの道もある。高所恐怖症の人にはちょっとお勧めできない。下は氷河の下から
出てきたばかりの氷冷のガンガーだ。落ちたらまず助からないだろうと感じた。

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丸木橋

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5時間近く歩いてようやく途中のチルバーサに到着する。途中であると聞いていた茶屋は
全てなくなっていた。基礎の石積みだけが残っていたり、タープの骨組みだけが
放置されていている場所を何度も見かけた。岩に書かれた文字でどうやらそこが以前は
休憩所だったらしいことを知る。最近撤去されたという感じではない。

チルバーサではようやくチャイを飲んで一休みできた。足のこともあるが、水やチャイを
買って休める場所がないのは予想外でちょっと大変。水や食料の準備が足りなくて
茶屋を当てにしていたら大変だった。インド人観光客がとにかく多い。ここでも大勢
休んでいた。靴を脱いでテーピングを巻きなおそうとしていると既に足が真っ黒に
うっ血していた。

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足の調子は若干だけどましになっている。気合で先に進む。チルバーサを過ぎると
辺りの森は徐々に低木にその地位を譲る。森林限界だ。ハイマツのようなねじくれた
小さな木々と白茶けた草。時折小さいけれど鮮やかな花がそんな中に咲いている。
ガレ場は少しずつ増え、地肌をむき出しにした斜面は今にも崩れてきそうに見える。

谷が大きく左にカーブしているところを抜けると一気に展望が開ける。今までにない
大きなガレ場をやっとのことで超えるとそこにゴームク氷河の上端が姿を現す。
シヴァリンガと眼下に広がるボージバーサの集落。ようやく到着だ。一気に力が
抜けそうになる。日が暮れそうになっていたので急ぎ足で集落へと降りる。
ここはアシュラムと数件の宿、警察に測候所があるだけの小さな人間の場所。
先に到着していたChappaquaちゃんと合流し、アシュラムにチェックインする。

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足のうっ血はさらに広がっていたが気にしても始まらない。軟膏を塗りたくって
テーピングをしなおす。

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部屋が空いていたのはラッキーだった。夕食は7時ごろに食堂に全員が集まって
お祈りをしてから食べる。係の人がご飯にチャパティ、ダル、サブジを盛ってくれる。
清く正しいシンプルターリーだ。お腹が減って体温が下がっていたのでひたすら詰め込む。
体がエネルギーを欲しているのを感じる。普段はしないお代わりを何度かする。
係の人はそれが使命であるかのように、空いている皿を見つけるとお代わりを
放り込もうとする。むしろ断る方で忙しいくらいだった。

食べ終わると体が温まってようやく人心地ついた。電気がソーラーバッテリーで
8時過ぎには消灯となった。翌日があるのでこちらも眠ろうとするけれど高度の
せいなのか、興奮しているからか眠れない。結局夜中まで何度も目が覚めてしまった。
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by djsinx | 2009-09-24 21:04 | 旅の記録

ゴームクをめぐる冒険6

922

朝9時半にタクシー乗り場から国立公園のオフィスに向かう。歩くには遠いし、何より
そこがオフィスだとは1人では絶対に分からないような場所にある。旅行代理店の職員か
ガイドと思われる人がグループ分のパーミットを受け取りに来ていて、私たちは所定の
フォーマットに名前やらパスポート番号やらを書かされる。パスポートのコピーが必須と
言われ、持ってなくて焦ったけど事務所の別の課で頼み込んでコピーさせてもらうことが
できた。写真のページとビザページの両方なんて先に知ってなければなかなか持ってない。

インドらしく一通り時間がかかって何とかパーミットが下りる。お金はなぜか3人で5Rsしか
取られなかった。バス停に戻ってそのままチケット購入。バスが来てすぐ乗り込むが
リシュケシュから座席番号を取って乗っていた集団ともめる。最終的にはこちらが折れて
席を移ったけれど、こちらは番号のことは全く触れられていなかったのでどうにも訳が
分からない。まあ、こんなことでいちいち気にしていたらインドじゃやっていけない。
一段落した後は相手の集団もさっきのことなど全然気にしていない。そういう文化なのだ。
日本人だと絶対根にもつんだろうなぁと思ったらちょっと嫌な気分になった。

バスは途中で当たり前のようにパンク。でも特に気にせず途中の街までは走る。途中で
とてもバランスの不思議なシヴァの立像を見た。その像のあるテンプルはずいぶんと
面白そうなつくりでいろいろな神像が立ち並んでいた。もしかしたら将来ここもラオスの
ブッダパークのような観光名所になったりするのだろうか?

パンクを直すためにガンガー沿いの見晴らしのいい村で多少休憩。飲み水を井戸から
補給したり辺りでトイレを済ませたりと思い思いにうろうろしている。修理は滞りなく
終わり、また出発。1時間もしないうちにガングナーニーに到着。ここは温泉があり、
巡礼者がガンゴートリに詣でる前に立ち寄って体を清めたりしていた場所だという。
今でもインド人の観光客で賑わっていて、街中には休んでいるジープタクシーが
たくさんあった。チャーターして旅の途中なのだろう。

バスは短い休憩の後発車。大きな採掘場の隣を通り抜けるとその先の地形は一気に
険しさを増していく。日本の渓谷を思わせるような切り立った崖とその一番下を轟々と
流れるガンガー。源流の感じが増してきた。周りの山で日が陰り、気温がすっと
下がるように感じる。ウッタルカーシーからは2000m高度が上がる。結構な高さだ。
インド人乗客の中には車酔いのせいか高度のせいか吐いている人が何人かいた。

ガングナーニーから3時間と少し、雪を被った山がちらほらと見え出す頃ようやく
ガンゴートリが近づいてくる。歓声を上げる乗客。初めて雪を見る人も多いのかもしれない。
やがて国立公園であることを示す門が現れ、そこを過ぎると街はもう少しだ。

6時頃にバスステーションに到着。声をかけてくる客引きについて街に向かう。いくつか
宿を見せてもらい、値段と環境を見て最終的にガンガー寺院に近い川沿いの宿に
チェックインした。さすがに3042mまで上がると部屋の中も寒いが布団はちゃんと
置いてあった。お湯はバケツ一杯20Rs。ラダックよりも高いけれど浴びないと寒い。
水の使用に制限があると言っていたが、下水がガンガーに流れ込むからだろうか。

歩き回るのは高度に慣れないうちはよくないということで近くの流行っているレストランに
入る。ここが驚くほど美味しい。常に満員なくらい人で埋まっている。オクラのカレーは
今まで食べた中で最高だった。思わず追加で頼んだナスのカレーも絶品だった。
こういう収穫があると嬉しい。
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by djsinx | 2009-09-23 21:02 | 旅の記録

ゴームクをめぐる冒険5

921

ChappaquaちゃんもJunちゃんも体調が思わしくなかったので1人で朝から散歩する。
ガンガーの対岸まで行ってみたが、思ったよりも小さな街だ。山がちで全体が見えないから
そう思うのかもしれないが。橋は一本しかなく、渡ったところを戻るしかなかった。
そのうち店が開き始め、準備中の旅行代理店に飛び込んで話を聞いてみるとやはり
やっていないと思うとのこと。10時に来たら確認の電話を入れてあげると言われたので
一度宿に戻ってもう一度出直してみたが、やはりオフィスは空っぽ。火曜日の10時まで
待たなければならない羽目になった。

宿がどうにも騒がしかったのと殺虫剤臭かったので3泊目はヨガ・ニケタンに移ることにした。
こちらはガンガー沿いできれいな庭があり、ゆっくりした旅人も何人か泊まっていた。
値段も安かったので即決。Chappaquaちゃんの体調は戻ってきていたのでJunちゃんに
買出しをする。夜はインド人旅人のサンディーも一緒にゆっくりとおしゃべりをした。
やっぱりこうでなくては。でも、それも含めてこのウッタルカーシーに足止めを食らうのは
とてもインド的だった。
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by djsinx | 2009-09-22 21:01 | 旅の記録