<   2011年 02月 ( 27 )   > この月の画像一覧

日曜日のゴーストタウン

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日曜日のアスンシオンの中心街は平日や土曜の賑わいからは想像もできないほど全てがストップする。ローカルの店はほとんど閉まる。車もほとんど走っていないし、人もいない。時折バスが走りぬけ、ツーリスト向けのレストランがいくつか開いているだけだ。もともと世界の果てのようなこのパラグアイだけれど、よく晴れた日曜日の昼前にこんな閑散とした街を歩いていると人類なんてとっくに滅亡してしまったんじゃないかと言うようなすがすがしい気分になる。

いくつか開いているレストランには人々が集まってくる。近くのホテルに泊まっているツーリストやビジネスマンに車で乗り付けてくるお金持ちのパラグアイ人や外国人駐在員の家族。なんだか不思議に非現実的な光景だ。
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by djsinx | 2011-02-28 14:45 | 旅の記録

【ジャスミン革命を目の当たりにしながらの感想】風景が変わり、ルールが変わった

2001年の911事件から10年経った今年、世界に起こり始めている物事を私たちはつぶさに見ることとなった。それは我々が旅の途上であり、マグレブの一国、モロッコでチュニジアの政変を目の当たりにしたことから始まった。次に目指す国がエジプトであったことから1月25日の怒りの日のデモ以降、中東での革命の推移は私たちの関心の中心となった。

そしてビザと安全等、諸条件の重なりから私たちはエジプトから始まるアフリカ縦断の計画を破棄し、南米アルゼンチンへのフライトを選ぶことになった。奇しくもフライトの日は2月10日、ムバラクの辞任拒否の演説でエジプトが最も熱く燃えていた夜だった。そしてトランジットのドーハ空港へ向かう途中に着陸したのが今戦火の中にあるトリポリ空港だった。ドーハでの人々のテレビに向ける複雑な視線も忘れることはできない。ただ民主化を喜ぶだけの空気では決してなかった。様々な人々が様々な立場と利害をもって見つめている。それは革命に遥かに近い場所だった。

そしてブエノスアイレスに到着した後、バーレーン、オマーン、リビア、アルジェリア、ヨルダン、イラン、様々な国のデモのニュースが乱れ飛んできた。そこにはモロッコの話も小さいながらも含まれていた。西サハラに関連する問題だった。ジャスミン革命とは同列に語れるものではないであろう問題だけれど、なんらかの鳴動が始まっているように感じた。中国と北朝鮮でもデモの動きが報じられている。


1989年にベルリンの壁が崩壊して冷戦が終わり、2001年に911が起きてテロリズム対自由主義社会という構図が持ち込まれ、そして今年、2011年にジャスミン革命という名前で世界のあり方がもう一度変わったと私は感じている。一番大きな変化は、既に数多くの論者が指摘しているように方法の変化だ。前者の二つは私も記憶しているが、テレビによってその状況が世界に知らされた。だが、今回はアルジャジーラ、アルアラビーヤ、BBC、CNN等のテレビ局が果敢に潜入している一方で、Twitter、Facebook、Youtubeを駆使した個人からの情報の発信が大きな役割を果たしている。それは現地の人と人を結びつけ、主体的にさせると同時に世界に対する生の声によるアピールへと繋がっている。

日本ではその声は余り伝わってはいない。ニュースとしてはタイムラグを作りながら、エリカ様や大相撲八百長や小向美奈子といった重要案件の陰とはいえぎりぎり放映されてはいるようだけれど、空気が伝わっているようには感じない。いったいどれだけの日本人がこの問題を遠い海の向こうの知らない国の話ではなく、自分の生きるこの世界の問題として認識しているだろうか?急激に変化しつつあるこの世界の現在の問題として危機感を持っているだろうか?

正直な話、この問題をアメリカやイスラエルの陰謀論として捉えている人間は既に時代から脱落している。もちろんアメリカもイスラエルも、ヨーロッパ諸国もアラブ諸国もこの問題のプレイヤーの一人として機敏に立ち回っている。チャンスがあれば自国の国益を前提に振舞ってもいる。しかしそれは事態の原因ではなく、経過に伴うリアクションである。

それすらも陰謀だと大騒ぎするのであれば、平和ボケした日本のぬるま湯に浸かり過ぎて呆けているとしか言えない。世界というのは遥か昔からそうした丁々発止のやりとりが行われ続けてきた場所なのだ。高校の世界史の教科書でももう一度引っ張り出してきて読み直すといい。この程度のことはいくらでも、どこででも起こっているのだ。

思うに日本のガラパゴス化の最たるものは日本人の脳みそそのものだ。思考と発想、と言い換えてもいい。外国語の一つもろくに話さず、外国人や外国の文化とも交じり合おうとしない。英会話をお嬢様の教養に押し込め、海外旅行を物見遊山のパッケージにし、自国の中だけでかりそめの安穏を満喫していた。時代がそれを許し、経済がそれを可能たらしめていた時期はそれでもよかった。でもそんなおとぎ話はとっくに終わりを迎えている。

ただお茶の間で流れているテレビを見せられている場合ではない。自分の意思で情報を探し、集めなければ時代を知覚することができない時代まで世界は進んでいる。村上春樹の言葉を使うならば、「風景が変わり、ルールが変わった」のだ。ケネディ暗殺の時から最新情報を伝え続けていた世界のテレビ網は既に相対化された。そして無数の個人たちが発信者となって世界に情報を駆け巡らせる。

中国のジャスミン革命のニュースではほんの数人の行動が世界のニュースにまでなっている。その効果は非常に大きい。中国政府が躍起になって制限しているのは彼らもまた世界の土俵に立ち、その趨勢を厳しく見極めているからに他ならない。発想をシフトし、自らの頭で考え、リテラシーを強化して世界に起こる物事をどこか遠い別の世界ではなく、自らに影響を及ぼす一事として捉えなければならない。グローバリゼーションの波によって否応なくその世界に私たちも投げ込まれてしまっていることを認識しなければならない。

古きよき時代を懐かしむことを否定はしない。ただしそれは単に懐かしまれるべきものであって、履き違えられるべき種類の物事ではない。旅に出てから、いや、旅に出る前から日本の閉鎖的で自己完結的な空気には危惧を感じていたけれど、今年この世界に起こる出来事とそれに対する日本のリアクション(もしくはその欠如)を見てその危惧はいっそう深まった。

ウィキリークスの暴露文書の中で、駐シンガポール米大使が日本を「太った敗者」と呼んだというニュースを読んだけれど、私はそれで坂口安吾の「白痴」の一節を思い出した。尻の肉をそぎ落とされながらそれとも気付かず、ただ今のまま生き続けるだけの存在に成り下がるのだろうかと恐れを抱く。

それが、現実になる予感が余りにふつふつと沸く状況に恐れを抱く。
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by djsinx | 2011-02-28 08:03 | News

トリポリ空港、ほんの二週間前に通った場所なのに

まるでもうまったく別の世界のようだ。しかも、悪夢のような別世界だ。エジプト革命を避けてカサブランカからブエノスアイレスに飛ぶカタールエアはドーハで10時間のトランジットがあったけれど、そのドーハに飛ぶ時にトリポリ空港に降りて乗客の出入りがあった。何人かの乗客が降り、その後にきらびやかな民族衣装を着た一団がその機に乗り込んできたのをはっきりと覚えている。リビアのどこかの部族の、恐らくはダンサーかミュージシャンなのではないかと思った。凛として寡黙で、それでも目が合うとにっこりと笑った。彼らはドーハの空港に到着すると混み合ったトランジットエリアに悠々と消えていった。

今そのトリポリの空港では多くの人々が銃声に怯えながら混乱と混雑の中で飛行機を待っている。現時点で640人の死者。事態が収拾した後にははるかに大きな数字が出されるだろうと感じている。願わくばその収拾が少しでもよい形で行われればと願う。ではどんな形がよいのだろうか。カダフィが死ぬか逃げ出せば終わりなのか。それは始まりでしかない。原理主義者が東部で勢力を握っているという噂も出ている。原油産出国として大国の利害にも深く関わっている。チュニジアやエジプトの時よりもさらに未来に向けての状況が見えない。

少しでも多くを学び、この問題から目を逸らさずに見据え続けることだ。ただセンセーショナルなものに反応しているだけではいけない。それが情報を与えられ、その中で生きるということだ。それを放棄した時に人間は家畜に成り下がる。奴隷ですらない、反乱すらできない家畜に、だ。

--以下引用--

リビア死者、640人と人権団体 2千人死亡説も(共同通信) - エキサイトニュース

 【パリ共同】各国人権団体の連合体、国際人権連盟(FIDH、本部パリ)は23日の声明で、リビアでの反政府デモ開始以来、治安部隊の弾圧などによる死者は少なくとも640人に達したと発表した。また、フランス週刊誌ルポワン(電子版)は同日、リビアから戻ったフランス人医師の話として、北東部の主要都市ベンガジだけで死者は2千人を超えるとの推計を報じた。
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by djsinx | 2011-02-24 10:46 | News

アスンシオンの愛すべきおんぼろバス

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エンカルネシオンを出発して首都のアスンシオンに向かう。バスステーションが近いので移動は楽だ。荷物を担いでバスステーションに行くとすぐにチケット売りが声をかけてくる。アスンシオンまで一人45000Gと定価のようなので即購入。20分ほどですぐにバスは出発。今回のバスはローカルバスで5時間ちょっとの旅程のはずだけれど驚いたことにトイレまで付いている。豪華な長距離バスでも付いていないこともままあるのでちょっとびっくりだ。

エンカルネシオンを出て1時間ほどで小さな町を通りがかったのだけれど、ここでマンディオカのパン、チパを売る物売りがバスの中に乗り込んでくる。そうしたら驚いたことにパラグアイ人の乗客が次から次へとそれを買い出したのだ。一つ二つ買って食べだす人もいるのだけれど、中には十個以上袋に詰めてもらっている人もいる。

これに似た光景をどこかで見た記憶があった。インドだ。インドの鉄道には時折名物の弁当やスナックを売る駅が存在する。パコラだったりビリヤーニーだったりするのだが、その駅に着くとインド人たちが我先にと物売りに群がっては名物を買ってパクパクとおいしそうに食べていたのだ。ここもその匂いがする。ぴんと来たので買って食べてみるとこれが抜群に美味しい。もちもちの生地の外側だけがかりっと芳ばしく焼きあがっている。チーズの濃厚な香りがたまらない。大当たりだった。街を走っていてもチパ屋が並んでいてバスステーションでも物売りが何人も売って回っていた。こういうローカルフードを見つけるのは何よりの楽しみだ。

バス自体も快適で楽しくパラグアイの大平原を満喫していると雨が降ってくる。日曜日の大雨に負けないくらいの降りっぷりだ。慌ててみんな窓を締め出すけれどちょっとおトイレのおいにーが気になる。でも開けていられないほどの大雨だ。

それも一時間程度で収まり、やれやれと思っていると外の景色がかなり大変なことになっている。平原があちこち水没しているのである。しかも平らなのでかなりの広範囲が浸水している。所々道も冠水していて何とか浅いところを選んで通らなければならないほどだ。どれくらい一般的な出来事なのかは測りかねるけれど、通常このような状態は洪水と呼ぶ。

途中の街でも道路が川になっているところが多数。下水が溢れかえっていたり家の前が丸々大きな池になっていたりと壮観だけれど、当のパラグアイ人たちがあまり焦っている様子もなく、のんびり家の前に椅子を出して座っていたりするのでなんだかありのような気もしてしまう。

そんな遅れもあってアスンシオンのバスステーションに着いたのは7時間以上経った午後5時過ぎ。そこから市バスに乗り換えて中心街に向かう。このバスがとにかく路線が多い。インフォメーションの人に教えてもらった番号のバスはなかなか来ないので、しょうがなく「Centro」と書かれているバスに飛び乗る。

アスンシオンはパラグアイ最大の都市だ。規模はかなり大きい。バスステーションから中心部までも車も多くてかなり時間がかかる。初めての街だしちょっとどきどきではある。それでもやがて中心部の広場まで到着し、何とか降りることができた。荷物が重いとこういう時はやはり大変だ。

そして見当をつけていた宿に向かって歩き始めてふと振り返るとおんぼろバスの底から何かがカコン、と音を立てて落ちた。見ていたパラグアイ人たちが騒ぎ出してバスは止まる。

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みんな苦笑いをしている。

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かなり大きな部品でどう見ても重要そうである。

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バスの故障は山ほど見たし遭遇もしてきたけれど、さすがにこれは始めて見た。よく走ってるなぁと思うようなおんぼろバスが多かったけれど、やっぱり壊れたりすることが分かった。でも見た目はクラシックカー好きならよだれが出るほどレトロで可愛らしいことだけは強調しておこう。
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by djsinx | 2011-02-24 10:19 | 旅の記録

パラグアイ旅情報 エンカルネシオン

プエルトイグアスからシウタデルエステへ

プエルトイグアスのバスターミナルから1時間程度。朝6時半から1時間に1本くらいバスが出ている。一人8ペソ。アルゼンチン側のイミグレで出国スタンプを押し、ブラジルのフォズに入る。そこから大きな川を渡りパラグアイの国境、シウタデルエステに入る。ここで外国人は入国スタンプを押してもらう必要があるのでバスを降りてイミグレに行かなければならない。バスがそのままスルーすることもあるので降ろしてもらう。

両替はイミグレの向かいのショッピングセンター内でできる他、路上にも両替商がいてレートはそこまで悪くはない。そこからバスターミナルへは市バスを捉まえて15分程度。


シウタデルエステからエンカルネシオンへ

エンカルネシオンのバスターミナルから頻発している模様。45000ガラニ。バスはおんぼろでローカルの乗り降りが激しい。到着まで7時間程度見ておいたほうがいい。トイレ休憩が少ない場合があるので注意。お腹がすいたら物売りはたくさんいる。まるでインド。エンカルネシオンのバスターミナルは街の真ん中にあるので便利と言えば便利。


エンカルネシオン

ロンリープラネットの記述のせいか2月の週末のカーニバルが有名。チケットは50000ガラニ程度らしい。基本的には静かな街。

エンカルネシオンの宿

バスターミナルの近くに3,4件ある。我々が訪れたカーニバルの時期には他のホテルは営業していないか空いていなかった。

Hotel Itapua
エアコンなしダブルが120000ガラニ。朝食、ネット接続あり。巨大なので満室はないと思われる。カーニバルの時期は値上げされる。部屋はまあまあ。ホットシャワーは問題なし。

エンカルネシオンの食事

バスターミナルの近くはローカル食堂街を除いてレストランは多くはない。Mallorquin通りとPlaza Artiguas辺りが比較的栄えていてレストランもある。

バスターミナルの食堂街
バスターミナルのすぐ脇に食堂街がある。Comidaと書かれているのでそこの中に入るとローカルのアサドを出す店が軒を連ねていて昼過ぎから肉の焼けるいい匂いが立ち込める。アサドにサラダとマンディオカをつけて一人15000ガラニ。我々が食べた店は絶品だった。

Super 6
バスターミナルから4ブロックほど東に歩いたAv Irrazapal沿いにある巨大スーパー。この中に入っているビュッフェは重量制で、1kg取って32800ガラニ。サラダやパスタなども充実していてとても美味しいくて安い。エンパナダスなど一部は別料金。隣にはバーガーキングもあるけれど高い。なお、スーパーも非常に大きくて食料品はじめ色々充実している。
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by djsinx | 2011-02-23 18:21 | 旅情報

にゃんにゃんにゃん、で猫の日。

今日は2月22日、猫の日だ。大学の時にそんな日が存在していることを知って衝撃を受けたが、それよりも驚いたのがその認知度の高さだった。何でみんな知ってんの?とかなり笑えたものである。

もちろん三度の飯より猫が好き(食べない)な私としては世間の多くの人が猫を愛でて萌えている姿は世界平和に限りなく近い幸福な情景として映るので否定する要素なんて何一つない。

旅の間にもいろいろな猫に出逢った。東南アジアではあちこちうろついていた猫達はインドでは極めて目立たない存在だった。ヨーロッパでも犬の愛されっぷりに比べたらその影は薄かった。モロッコでは肉文化が発達しているのもあってか、街中で猫を見ることができた。南米の猫はちょっとジャガーの親戚であることを思わせる野性味ある肢体を披露してくれている。

これはそんな猫達の一部である。

カンボジア、シェムリアプのゲストハウスにて。母猫待ち
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ラオス、ヴァンヴィエンのレストランにて。くしゃみ中
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インド、ゴアのアランボルにて俺のレンタルバイクのシートをずたずたにした犯猫
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トルコ、イスタンブールのブルーモスクで3時間俺の膝の上から動かなかった猫
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オランダ、アムステルダムにて
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アムステルダム、ヘッドショップで煙くて窓際に陣取る猫
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スペイン、カタルニアの小さな町にて
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スペイン、アルハンブラ宮殿の歴戦の猫
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スペイン、アンダルシアの泥棒猫「トラ」。何度チーズやパンを盗まれたことか
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モロッコ、シャウエンのバスステーションにて
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モロッコ、サハラの宿にて
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モロッコ、エッサウィラにて。犬と仲良し
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by djsinx | 2011-02-22 21:24 | 旅の記録

革命の年へ

様々なものごとが雪崩を打つように変化し始めている。チュニジア、そしてエジプトのジャスミン革命を経て、中東中に巨大な波紋が広がっている。まさかリビアでこれほど早く大きな動きが起こるとは思っても見なかった。元々反米であり、原理主義者が多数エジプトからも流れ込んでいるこの国でこれからどのように事態が推移するのか、恐ろしくもあるけれど見届けなければならない。そして可能な限り何らかの形で声を届け続けなければならない。

外からの声が届くことで、そしてその声が途絶えることで一体どんなことが起こりうるのかということを人々は徐々に理解し始めている。それが911から始まった10年に続くこの新しいDecadeに起こることの意味と様相だと私は感じる。最も大切なのは、個々の人々がそれに参入できるということだ。小さな力であったものが組織され、自律的に働き始める萌芽がそこにはある。数々の困難と誤謬がこれからの我々を待っているだろう。エジプトでのストやデモに対する軍の対応に早くもそれを見ることができるかもしれない。ただし、そこで諦める理由はない。むしろ積極的に考え、意見を交換し合い、活路を見出す方向へと進んでいくべきだと感じている。

事態の動きが驚くほどに速い。ほんの数日情報から離れていただけで状況は大きく変化している。バーレーン、ヨルダン、イラン、イエメン、アルジェリア、どこに何が起こっているのか、混乱の中でも戸惑わない強さとしなやかさが求められる。だがこれに中国までもが加わったら?世界の様相は私達の想像力の先を行くことになるのかもしれない。

でも、それすらも全て我々の為して来たことの結果なのだ。仏教徒であれば因果応報という言葉を使うであろう。諸行無常、諸法無我。その世界に生きる私達は流れに乗り、泳ぎきらなければならない。

--以下引用--

リビア、戦闘機でデモ隊攻撃 カダフィ氏、脱出情報も(共同通信) - エキサイトニュース

 【カイロ共同】中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、リビアの首都トリポリで21日、デモ隊に対して戦闘機による攻撃が行われた。治安部隊は実弾も発砲したという。一方、ロイター通信によると、ヘイグ英外相は21日、リビアの最高指導者カダフィ大佐がベネズエラに向かっているとの情報があると述べたが、ベネズエラ政府高官は否定、情報は錯綜している。アラブ紙アッシャルク・アルアウサトは21日、カダフィ大佐の側近である革命指導評議会メンバーらが大佐に辞任を求めることを決めたと報じた。アルジャジーラによると、リビアの反体制デモが拡大したトリポリでは20日深夜から21日朝にかけ、治安部隊とデモ隊の衝突で61人が新たに死亡した。ロイター通信によると、激しい銃声が各地で聞こえ、国営テレビ局が略奪され、全人民会議(国会)や警察署が放火されるなどトリポリは少なくとも一部で騒乱状態となったもようだ。中東の衛星テレビ、アルアラビーヤによると、アブドルジャリル司法書記(法相)が21日、デモ隊への「過剰な暴力の行使」を理由に辞任、体制中枢のほころびが表面化した。
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by djsinx | 2011-02-22 06:30 | 旅の記録

遠くて近い国、パラグアイ

日本でパラグアイのイメージといったらどれくらいのものなのだろうか?多くの人にとっては2010年ワールドカップの決勝トーナメント一回戦で日本を打ち破った南米の強豪国の一つ、以上なのではないだろうか。

日系移民といえばブラジルが有名だけれど、この国にも日系移民が存在していて、日系パラグアイ人の評価が非常に高く、ウィキペディアによると現在も「8万5000人の日本人移住者が受け入れ可能となっている」らしい。

日本の影響もちょこちょこ見られる。アルゼンチンに比べて米食が発達していて、ライスサラダも結構一般的に見られるし、実際よく炊けていて美味しい。醤油も驚いたことにパラグアイ製のものが作られていて、中国醤油辺りに比べて日本の醤油によく似ている。ローカルのアサド屋に行ったら私達が日本人なのを見て冷蔵庫からその醤油を出してきてくれた。冷暗所に密閉して保存、という日本人でもついつい忘れがちな醤油の鉄則がちゃんと守られていることに感動である。ボリューム満点のアサドにレモン醤油、これははっきり言って日本人的には至福の味だ。

さらに言えばこの国にはもやしも売られている。スーパーではパックに入ってちゃんと「Moyashi」として売っているのだ。もちろん食べてみたけれどしゃきしゃきして味が濃くて美味しい。日本のもやしよりもおいしいかもしれないくらいだ。

カップヌードルもアジアで売られているのはよく見るけれどここでもポピュラーだ。ちゃんと現地向けにいろいろ開発されている。味もちゃんと美味しい。今回食べたのはかなり日本のスタンダードな味に近かった。

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また、エンカルネシオンの公園には日本庭園もあった。もちろん本物の日本庭園と同じではないけれど、きっと日系人が絡んでいるのだろう、雰囲気はちゃんと出ていて惜しい感や勘違い感よりははるかによくできてるじゃん感が強い。

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国全体としてはペースはゆったりとしていて、アルゼンチンに比べれば随分昔の雰囲気を残している様にも見える。それでも基本的なインフラは整っているし、食費は安い。貧しさは残っているけれど、このぽつんと残された空白の感じはとても気持ちがいい。人も基本的にみんなとても親切だ。夜中にひとりで街を歩いても危険を感じないレベルの治安のよさもある。野菜が比較的新鮮でちゃんと売られているのもありがたい。アルゼンチンの野菜不足はきつかった。

何か特別観光するべき名所がたくさんあるわけではない。イエズス会になどあまり関心のない日本人ならなおさらだ。だからこそゆっくりと時間を過ごすのにはとてもいい国だ。
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by djsinx | 2011-02-22 05:37 | 旅の記録

パラグアイ、エンカルネシオンのカルナヴァルへ。だが…

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一日プエルトイグアスの街でゆっくりと過ごし、この日は朝一からパラグアイ入りし、エンカルネシオンという南部の街を目指す。どうやらカルナヴァルが開かれているらしいという情報があったのでそれを見に行ってみようと思ったのだ。

朝7時45分のバスに乗り、パラグアイの東の端の街、シウタデルエステを目指す。バスはプエルトイグアスの街を通ってすぐにイミグレに到着。ここでアルゼンチンの出国スタンプを押す。非常にスムーズ。そこから走り出すとまたすぐにイミグレが見えるけれどここはスルーしてバスはどんどん走る。

あれ?と思って見ていると街の看板がスペイン語ではない。どうやらブラジル領のようだ。広告のHPの最後が.brとなっている。アルゼンチン側の小奇麗にまとまった街と比べて大きく広がっている。この街を停まることもなく走り続けて30分、街の中心部と思われる高層ビルが見えてきたな、と思っていたら大きな川を渡り、何とブラジルを出てしまった。そしてピカピカのイミグレーションへ。南米のラオス、くらいのイメージでいたのでこれがパラグアイ側とはびっくりだった。こんなに栄えている国境の街というのも正直ほとんど記憶にない。ぎりぎりラオスのビエンチャンだけれどあれはなんといっても首都だ。

そしてさらに驚いたことにイミグレの前をさっさとスルーしてバスが走り続けていってしまう。他に乗っていた日本人のトラベラーが慌ててバスを止めて降りるのでこちらもそれに便乗する。入国スタンプなしは後々マズイはずだ。

荷物を抱えてイミグレまで戻り、スタンプを押してもらう。危ないところだった。その後両替の話を聞くとイミグレの職員なのに

「今日は日曜だし、街に両替してくれる人がいるよ!」

と爽やかに闇を勧められた。なんてぶっちゃけた国だ。そういうのは大好きである。また荷物を抱えて教えてもらった方に歩いてローカルに両替を探していると聞くとすぐに見つかる。レートもそこまでひどくないのでそのままアルゼンチンペソを全部両替。エンカルネシオンに行くバスに乗りたいんだけど、と聞くとこれもとても親切に教えてくれる。いい人たちだ。

イミグレの手前からバスに乗って長距離バスターミナルへ。着いたらすぐにエンカルネシオン行きのバスも見つかり、スムーズに出発。いい流れだ。

しかしこのバスがインドを思わせるレトロなバスだったけれど、座席の座り心地を含めて随分快適だった。途中の停留所で物売りが押し寄せて車内販売を始めるのも激しくインドっぽい。でも違うのはメニュー。エンパナダスという南米各地にある餃子風揚げスナックにハム&チーズやミラネーゼ(要は紙カツ)のサンドイッチなんかの肉々しいものが主流。それにパラグアイ特産のマンディオカという植物の粉から作ったパンのチパ。飲み物だとビールなんかも売ってくる。お茶はみんな驚くほど大きな魔法瓶とコップを持参してずっと飲んでいる。なのでチャイ屋などは残念ながらいない。

たまに大演説をぶちかましては商品を売ったりドネーションを求めていく人がいたりするのもインドっぽくて面白い。残念ながらこちらには内容は分からないけれど何かを強く伝えたいのだけは分かる。そして結構みんな商品を買ったり寄付をしたりしているので概ね成功しているようだ。

途中軽く雨が降ったりしながらも何とかエンカルネシオンに到着。とりあえずバスステーションの近くの宿にチェックインする。他の宿はどうやら満室のようだ。カルナヴァル値段で高いけれどみんなそのために来ているので仕方がない。

宿代やカルナヴァルのチケット代が必要だったのでATMを探して街を歩いているとあちこちでピックアップトラックの荷台で盛り上がっている子供や若者達がいる。水風船や水鉄砲で応酬しあったりもしている。繁華街では10人以上のティーンエイジャーが群がって水風船合戦だ。こ、これって

ソンクランじゃん!!いやむしろホーリー!?

面白そうである。だがまだまだソンクランほど激しくはない。ふふん、それなら慣れてるぜ、と思いながら歩いていると路上で泡スプレーを売ってるおっちゃんなんかもいて随分盛り上がりそうだ。楽しくなってきた。

しかし、事態はそううまくは運ばなかった。ようやく見つけたATMで現金を引き出していると外でものすごい雨が降り始める。天が降ってくるとはこのことかと思うほどの激しい集中豪雨だ。

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車の二台で盛り上がっていた若者達もどう考えても水鉄砲も水風船も何の意味もないことに気付いたようですぐに姿が見えなくなる。しかしそれどころじゃなくなってくる。道はあっという間に川になってじゃぶじゃぶと流れ出す。軒先で雨宿りをするけれど30分以上経っても雨足は激しいままだ。

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雨宿りを始めて1時間、ようやく雨が止み、水浸しの街をホテルに戻る。カルナヴァルのせいか日曜日だからか店はほとんど閉まっていたので近くの巨大スーパーに行って晩ご飯を食べる。ビュッフェ形式でKG売りである。1kg食べても700円程度と非常に安い。ビールも飲んでテレビでサッカー観戦に盛り上がるローカルの男達を眺めながら食べる。アルゼンチンと違って野菜がかなり充実していて美味しかった。ライスサラダが二種類もあるのは感動ものだ。

その後スーパーで買い物をしていたら巨大な建物の端までものすごい歓声が響いてきた。どうやらパラグアイが一点入れたようだった。さすがサッカー強豪国である。気合の入り方が半端ない。

カルナヴァルは夜9時からと聞いていたのでさて準備して向かおうかと宿に戻るとレセプションのにーちゃんが辛気臭い顔をしている。カルナヴァルのチケットって、と話を持ち出そうとしたら

「雨で会場が水没して今日は中止だ」

とのこと。がーーーん。アルゼンチンから来たのに~。でもまあ天気だもんどうしようもねえようなぁと諦める。本気でものすごい集中豪雨だったし。何より本人達が一番落ちているのだ。
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by djsinx | 2011-02-21 08:12 | 旅の記録

アルゼンチン旅情報 プエルトイグアス、イグアス国立公園

ブエノスアイレスからプエルトイグアスへ

ブエノスアイレスのバスターミナルはRetiroにあり、地下鉄Cラインの終点、Retiro駅で降りて徒歩10分程度。構内は非常に広大で、チケットは二階のずらりと並んだ各旅行会社のブースで買う。ブースは国際、及び国内のエリア別に大まかに場所が分けられているので分かりやすいし、インフォメーションブースで目的地を言えば取り扱っているブースのリストをもらえる。ただし英語はほとんど通じない。

プエルトイグアスまでは2011年2月(ハイシーズン)で一番安いセミカマが369ペソ、高いカマで422ペソ。いくつかブースを回ったけれどどこもぴったり同じ値段なので発車時間で決めればいいかもしれない。18時間と言われることもあるけれど、基本20時間かかると思っていた方がいい。バスはセミカマでもトイレ、食事付きでリクライニングもするし快適。ただしエアコンが効きすぎるので上着をしっかり持って入らないと風邪を引く。夜中に映画を上映してうるさいこともあるので耳栓もあってもよい。

プエルトイグアスのバスターミナルは街の中心にある。宿も歩ける範囲にある。


プエルトイグアス

有名な世界三大瀑布のひとつ、イグアスの滝への玄関口の小さな街だけれど、意外と居心地がいい。のんびりしていて熱帯の空気も感じられる。移動と観光で体力を使ったら一二泊多めにしてもいいかもしれない。Av Misionesには英語書籍のある本屋もある。シエスタで午後は大体どの店も閉まる。

プエルトイグアスの宿

バスターミナル付近にたくさんある。ハイシーズンでダブル150ペソから200ペソ前後。キッチン付きのところもあるので歩き回って決めるといい。

Hotel Sandiego
ダブル150ペソ。家族経営のローカルな宿。ゆるいのが好きな人にはいい。エアコン一応付き。キッチン使用可。朝食なし。

プエルトイグアスの食事

世界遺産の観光地の街だけあってきれいで高いところが多い。シエスタの時間にやっているカフェが少ないのはちょっと問題。バスターミナルのあるAv CordobaとAv Misionesの西の端の六叉路付近が賑わっている。Av Victoria Aguirreにはスーパーが何軒かあるのでそこで買って自炊している旅人も多い。

イグアス国立公園

プエルトイグアスのバスターミナルから30分おきにバスがある。往復で一人15ペソ。入場料は外国人は100ペソ。朝10時ごろからツアー客が押し寄せてくるらしいので早朝がいいようだ。また、入り口から奥まではミニ列車で行くのだが、一番の見所のGarganta del Diablo(悪魔の口)までの列車は午後4時が最終なので乗り遅れないように。ちなみにGarganta del Diabloからの帰りの最終便は午後5時半くらいに出る。滝に見惚れていると係員が追い出してくれるので乗り過ごしはまずない。

他にも色々見所はあるけれど、水量によって行けないところもあるので入場ゲートで確認要。

満月の前後数日間はナイトツアーあり。料金はディナーなしで160ペソ、ディナーつきで200ペソ。高いと思うか安いと思うかは人それぞれ。照る照る坊主を作ろう。
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by djsinx | 2011-02-20 18:19 | 旅情報