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VuuV初日

730 

朝起きて散歩をするとずいぶんお店は開いている。天気はあまりよくない。音が出るのは夜からなのでここでものんびりと過ごすしかない。スレンたちとひたすらビールを飲んだり散歩したりする。

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夕方から音が出始めるけれど特にいい感じでもないのでテントにいる。夜中近くから近くのサブフロアでも音が出だす。どんなものかと遊びに行くとなんと「北斗の拳トランス」が大音量でかかっているではないか。聞きなれた声で

「ユリア~~~~!!!」

と叫ぶ声が聞こえ、次にビートに合わせて北斗百烈拳が

あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!

である。ちゃんと聞いていたらあべしとかひでぶとかあわびゅとか言ったのかもしれないけれど残念ながらその辺は不明だ。全体の音の流れとしては結構微妙だったのでしばらく遊んでからテントに戻って眠ろうとするが、サブフロアの音が直撃するのでちょっとうるさい。
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by djsinx | 2010-07-31 01:56 | Partyの記録

VuuV Festivalへ

729

がんばって朝一にまた起きる。二日続けて早起きだ。今日は荷物を全部まとめてVuuVに向かう。大荷物だから正直大変だ。それでも列車を乗り継げばどうにでもなりそうだった。ネットを調べたら最寄の駅からツアーバスも出ているようで一安心した。混雑気味の駅から郊外に向かう列車に乗ると、すぐに車内は空いてくる。風景も驚くほどあっという間に田舎になる。東京のように延々と街が続いているのに慣れていたからこれは新鮮だった。郊外のハブ駅でローカル線に乗り換えるとさらに辺りはのどかになる。田園と風力発電の白い風車、なだらかな丘と林が見える。VuuVに向かうと見られる若いドイツ人のグループもいる。降りるときもこれで迷うことはない。

2時間ほどで最寄の駅へ。ツアーバスを待つ組は結構いる。時間があったのでスナックを買い出すついでに町を一回りしてみるけれど、本当に眠ったような、小さな町だ。パンとお菓子を買って戻るとそろそろバスが来る。スレンに連絡してバスに乗ったからもうすぐ到着だと伝えた。乗り込むとドイツ人のにーちゃんがリキュールの小瓶を渡してくれてみんなで乾杯する。いやいや、やたらと強烈だ。

1時間もしないで会場に到着する。今年はポリスチェックがねえなぁ、と誰かが言っていたので少しは緩いのかもしれない。会場の入り口でスレンが待っている。バンコク以来の再会だ。当時より恰幅がよくなっていたけれど雰囲気はあの頃のままだ。彼らのいるアーティスト関連テントサイトに行くと、既に大きなタープが建てられていて布が敷かれ、みんなくつろいでいる。日本人の旅人達も来ているんだよ、と言われて挨拶をしに行くと、なんとFullmoon Partyから流れてきたSamurai Tribeの2人がいたのだ。こんなところでいきなりの再会。驚きである。

この日はまだ音は出ない。カフェなどは前のりして徐々に開いていたのでその辺りを冷やかしながら食事をしてゆっくりと明日からの音に備える。夕日がとても美しかった。

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by djsinx | 2010-07-30 01:53 | Partyの記録

ライプチヒ訪問

728

朝5時に起きて中央駅に向かう。ここからライプチヒ行きの列車が出ている。ものすごく眠いけれどがんばって乗り継いで行く。さすがにこの時間でも列車は全部通常運行している。

中央駅で目当ての列車を見つけ、時間があったのでスタンドでサンドイッチとコーヒーを頼む。サンドイッチは本当にどこで食べてもしっかりとした物が出てくる。パンはおいしいし具も新鮮でたくさん入っていて満足感がある。

列車に乗り込むとすぐに発車。2等の自由席だったので座席は決まっていない。予約の入っていないところに適当に座っていいシステム。朝一だったので列車は混んでおらず快適。ベルリンの市内を抜けるといきなりそこはもう開けた田舎の風景だ。Lemon JellyのPVに出てくるようなのどかで広々とした田園風景。1度乗り換えてすぐにライプチヒだったけれど、その間中そんなゆったりとした光景の中を走り続けた。

8時過ぎに駅に到着すると友達のケイトが迎えに来てくれていた。しかもオーストラリアの時と同じように裸足だった。ワイルドさ変わらず。さすがである。朝の街を思い出話をしながら歩いて、カフェでゆっくりコーヒーを飲みながらさらに話し込む。ライプチヒは街並みがとても美しい。ドイツで2番目に古い大学があり、今も学生が大勢住んでいる。古くはバッハ、ワーグナーやメンデルスゾーンもこの街で学び、音楽を作った。ゲーテのファウストの主要な舞台でもある。アートとして遠くにあった古いマスターピース達が一気に生き生きと間近に感じられる。

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ファウストとメフィストフェレスの像の前を通り、バッハが作曲をし、演奏もした聖トーマス教会に足を運ぶ。ここには彼のお墓もある。偉大な音楽家だ。残念ながら彼の演奏したパイプオルガンは残されていないが、毎週バッハの曲が教会内で演奏されているという。日本人が来たのか、お墓にいくつかの折鶴が備えてある。ドイツ、ヨーロッパのみならず世界中で愛されているのだ。

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そして一番有名な聖ニコライ教会に向かう。ドイツ統一に向けた最初の一石が投じられたのはこの教会だという。非暴力の祈りの中で、悪しき共産主義は終わりを告げた。密告も言論統制も祈りの前に崩れ去るしかなかった。私が記憶している最初の世界が動いた瞬間は東西ドイツの統一だったけれど、それがここから始まったのだ。教会の最奥の天上には虹をまとい、白い鳩とともに天に舞う平和の天使が描かれている。このモチーフが描かれるのは非常に稀だということだけれど、それがここにある。

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再び新しい虹が現れた。導かれてここまで来た。

ケイトのボーイフレンドも合流して昼食を食べに行く。行きつけのオープンカフェまで散歩する。学生街ということで、下北沢や高円寺に似た雰囲気の店がちょくちょくある。個人的に馴染み深いし居心地がいい。カフェでみんなビールを飲むけれど、2人は「ビールのスプライト割り」を頼んだ。味わいはビールというよりチューハイに近い甘くてライトな喉越しになっている。ドイツ人はビールが好きだからあの味にこだわりがあるのかと思ったけれど、実はドイツではビールを何かと混ぜるのはとてもポピュラーだ。シャンディガフやレッドアイも普通に見かける。

ドイツのビール飲み放題文化やドイツ語の難しさについて4人であれこれと話し合う。すっかり落ち着いてしまった頃に小雨がぱらつき始めたのでケイトの部屋に一度みんなでお邪魔することに。古い建物の一室だったけれど、学生が多く住んでいるエリアだからか、部屋はきれいに作りかえられていて、とても居心地が良くなっている。壁にはケイトの趣味のフンデルトワッサーがいくつもかかっている。ニンビンの写真が引き伸ばされて張ってあったり、当時のポスターが飾られていたりと2年前にタイムスリップしたみたいだ。つい先日のことのようだけれど、時間は前に進んでいて我々もどこかに向かって進んでいる。彼女はライプチヒに帰り、我々は旅を続けた。そうしてここで再会している。

ここでもゆっくりしてしまったけれど、ケイトの提案でみんなでミュージアムに行くことにする。ベルリンに負けず、ここも文化都市で有名なミュージアムらしい。小雨はもう上がっていた。

ミュージアムは地下の特別展とそれ以外の常設展。地下のアーティストはとても不思議だった。夢の情景を描いているのだと理解するまでにしばらくかかったけれど、夢としてみるととてもしっくりと入ってくる。人間の頭の中、その奥底、眠っている間に出てくる様々な記憶や意味の分からない断片。そんなものが積み重なって情景を表している。曼荼羅的な展開のあるものがあり、混沌が支配するものがある。ヴィジョナリーアートと呼ばれるジャンルとは若干違うようにも見えるけれど、ティピカルでないだけそのヴィジョンの源流にさかのぼることができる。脳みそが揺れるような感覚。不思議さと不快さの間をゆっくりと行き来するような生の肌触り。とても面白い展示だった。

それ以外も近現代を中心に時間のある限り鑑賞する。ベルリンから、アートというものが様々な時代から我々の脳みそを刺激する。インドとはまた別のものがそこにはある。確実に私の中に流れ込んでいる何かの一つであることを知る。

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電車の時間に間に合うように駅に戻る。4人で記念撮影をして電車に乗り込む。彼女らとはまたきっと出会うことになるだろう。結局ライプチヒで裸足だったのはケイトだけだった。Earth Connection。考えて前に進む。これからこのカップルがどうなっていくのかとても楽しみだった。


電車は同じ道筋を通ってベルリンに戻る。少々混雑していたけれど心地いい。朝が早かったので既にとても眠い。がんばって宿まで戻ってすぐに眠る。明日からはVuuV Festivalだ。そしてスレンと合流して怒涛のParty Lifeが始まる。
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by djsinx | 2010-07-29 02:32 | 旅の記録

ベルリンビエンナーレ

727

友人の友人と会う話がキャンセルになったので、気になっていたベルリンビエンナーレを見に行く。ミッテ地区のとある駅で降り、会場の一つに向かう。どうやらベルリン内にいくつか会場があるようだ。降りた駅の周りはとてもオシャレなエリアで、カフェの一つ一つまでいい感じだ。会場はとある建物の中庭にあるそんなカフェの一つから入る。チケットを買って地価の通路を抜けて展示室に入る。

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これぞビエンナーレと言えそうな前衛的な作品も多い。印象的なものもあればそこまで惹かれないものももちろんある。現代美術の現場なのだから当然なのだけれど、そういう空気に触れるのが久しぶりで懐かしい。全体的な印象で言うと、映像の作品が元気がいい。ノンフィクションで、メッセージ性の強い作品がたくさんあったし、それらの中に特に印象に残る作品があった。紛争、貧困、格差、資本主義による搾取、そういった現状を果敢に自らの目で確かめ、作品につなげているアーティストが多い。もちろんそれだけではないけれど。

一通り見て次の会場に地下鉄で移動する。こういった行き来がベルリンはとてもやりやすい。地図は必須だけれどちゃんと見れば大体分かるし、共通の一日チケットがあればどの交通も乗り放題なのがいい。

二つ目のメイン会場はおそらく空きビルを丸々使ったスクワット風な場所。ここもやはり映像系の作品が非常に多い。1階ずつ上りながら作品を見ていく。こちらは空間が広くて外の景色も見えて気持ちがいい。不思議なものも多いけれどいいものもある。現代のヨーロッパに生きるということ、そしてそこを通じて外の世界と深く、緊密に付き合っていくということが作品に反映されているように感じる。それが彼らにとってのリアルな世界の手触りなのだろう。日本という国がいかに世界の他の国や場所から孤立した存在であるかということに何度も気付かされる。今現在、あの国でアーティストたちはどんな目線でどんな世界を見ているのだろうか?日本という枠の外側を、どれだけ認識しているのだろうか?純粋に知りたい。

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帰りに久しぶりに寿司をつまむ。ビールを飲みながら梅干としめ鯖の巻き寿司を軽く食べる。ベルリンの寿司はとりあえず普通に合格点をつけられる。本当においしい寿司との間には若干距離があるけれど、間違いではない。この街の食は安くて質がいいものが多い。

翌日はライプチヒの友人を訪れる。
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by djsinx | 2010-07-28 20:12 | 旅の記録

バウハウスアーカイヴ

726

先日訪れて閉館していたバウハウスのアーカイヴを再度訪れる。今回は早めに出てゆっくり見るつもりだ。相変わらず人気のあまりない最寄り駅から道を歩く。ちょっと丸の内辺りのオフィス街を思わせる雰囲気だ。道は整備されていてきれいだけど人の住んでいる気配が希薄なエリアだ。15分ほどでたどり着くと、思ったよりも人がいる。こんな場所でもやはり興味のある人はいくらでも訪れるようだ。

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エントランスで音声ガイドを借りる。ここも写真付きIDのデポジットが必要なだけで無料だ。展示品はどれも面白いけれど、まず感じるのが、世界中にいかにバウハウスのコピー品が溢れているかということだった。ランプやパイプ椅子、ティーセットにバーカウンターから建造物まで「ああ、ああいうのの元ネタはここだったんだねぇ」と納得させられてしまうものが本当に多い。もちろんそれらのコピー品がプロダクトとして優秀ならばいいのかもしれないけれど、費用対効果が重要視される資本主義社会の中ではプロダクトの質は二の次となっていわゆる「バウハウスっぽい風合い」を持っているに過ぎない、低コストの劣化コピーが大量生産される運びとなった。

バウハウスの大きな理念の中には、19世紀までの、ある意味凝り固まった伝統に縛られることなく「使いやすく、経済的で、長持ちし、美しい」ものを作るという大前提があった。それによってより多くの人が安価によりよい製品を手にし、その恩恵を享受できるようになるというのが理想だ。この中で、前の三つは日本人にも理解しやすいものだけれど、最後の「美しい」ということが特に強調されているのはヨーロッパならではの美意識の発現なのだと感じる。

日本では美しさは付加価値と考えられるけれど、ヨーロッパでは前提なのだ。現代のものや建築に話を限って言えば、日本の製品は正直特に美しくはない。ちょっとした文具から家具、自動車、建築に至るまで、どれをとっても美しさという観点から言えば評価に耐えない。現代の日本で美しさというものは残念ながら「Clean」や「Well Organized」でしかない。きれいにしてあって、整っているというだけなのだ。「Beautiful」からは程遠い。日本に来た外国人の旅人に、日本の街はごみ一つ落ちていなくてとてもきれいで驚いた、という話を聞くことは正直結構あったけれど、日本の街並みがとても美しくて印象的だったという話はついぞ聞いたことがない。もちろん白川郷のような古い建物や京都の神社仏閣を中心に見ていれば話は別だが、「現代日本の街並み」に関しては一度もない。さっき挙げたような「Clean」、「Well Organized」という語で語られる対象であって美しくはないのだ。

そうした美意識の欠如が統一感の全くない街並みを生み出し、美しくないプロダクトを蔓延させる。一昔前にCubeなんてだっさい形の車が流行ってしまっていた時点で日本人は自分たちの美意識がどの程度のものかに気づくべきだった。機能美なんていう言葉が日本にはあるけれど、おそらく大勢の人が「機能的、であれば美しい」ということだと勘違いしていると思う。機能美というのは「機能的、かつ美しく」作り上げて初めて為しえるものなのだ。それは結果ではなく最終目標なのだ。でもそこの部分を勘違いしているから全ての方向性が狂ってくる。最新の高層ビルやガジェットですら精々見苦しくなく、こざっぱりしているに過ぎないのだ。

ちなみにアジア全般に関してこういうヨーロッパ的な美意識は持っていないが、日本はアジア諸国が現在も持ち続けているカオスとそれが内包する熱源をも多くの部分で失っている。「Clean」かつ「Well Organized」なものを無意識に志向する中で捨てられていったのだ。現代でも下町的なものが日本人の間でも、外国人からも興味深く語られるのはそういった意味でも印象的だ。

最後に、バウハウスショップに行ってみたらキャンドルスタンド60ユーロだったり、サラダボウル100ユーロだったりと驚くべき値段の商品がたくさんあった。もちろん当時のものではないけれど、やっぱり高いんだよなぁと思ってしまった。


帰りにベルリンの壁を見に行く。今はアートスペースになっている。マット・ハーディングで有名な絵もあったりする。端まで見ていくけれど、途中で運河沿いがビーチカフェになっているところを見つけて一休みする。あれから20年、この歴史的な場所も徐々に憩いの場になっていくようだ。

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by djsinx | 2010-07-27 20:09 | 旅の記録

フリーマーケット

725

午後に目を覚ましてフリーマーケットに向かう。天気が良くて再び散歩日和だ。線路を越えて南へ。しばらくすると巨大なスタジアムの脇に出て、人が集まっているのが遠くから見える。その人の流れになんとなく乗っていくと子供用の大きな遊具が見える。そのずっと先にはベルリンの名所のひとつ、テレビ塔が遠くにそびえている。ここは以前ベルリンの壁があったラインで、その跡に沿った散歩道があるらしい。とりあえず人の集まっているマーケットに向かう。

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ここのフリーマーケットはとにかく大きい。そして有名なのだろう、観光客からローカルまで大勢の人が訪れている。まっすぐ歩くのも大変だ。店の種類も多岐に渡る。セカンドハンドの服に自作やアジアで仕入れたと思われる服、アクセサリーの店、アンティークとガラクタの中間のようなものを多数扱っている店もある。とにかく雑多で活気がある。それらの間にコーヒー屋やソーセージ屋、ワッフル屋等がおいしそうな香りを漂わせては行列をこしらえている。

1時間ほど歩き回ってくたくたになったので雰囲気の良いビーチ造りのカフェエリアに入る。いくつかのフード店がかたまっていて下が砂地になっている、ベルリンお馴染みの雰囲気の場所だ。一番おいしそうな店でソーセージとザワークラウトのセットを頼む。周りにはカレーヴルストを食べている人も多かったけれどもう気にしない。ビールも飲んで昼下がりからゆっくり。ビールとソーセージ、ドイツの黄金セットだ。

人が多いので適当に切り上げて、ショーンハウザーアリーの駅ビルにあるカフェでチルアウトのイベントをやっているという告知を見ていたので、その店に行ってみることにする。駅まで歩いて探したけれど、駅ビル自体が日曜日は驚いたことに閉館している。何かの間違いなのかと思って探し回り、ようやく裏口まで回ってそのカフェを見つける。不思議な階段を5階まで上ると、そこは使われなくなった立体駐車場の屋上階を使ったオープンエアーのビーチカフェだった。ここでもやはりビーチ、よほど好きなんだろうなぁと思ったけれど、雰囲気はとてもいい。お腹もいっぱいで酔っ払っていたのでコーヒーを頼んでリラックスする。

こんな場所に人が来るのかと不思議に思っていたけれど、地元の人や、傍のフィットネスクラブで汗を流した後と思われる人がちょこちょこ来てはくつろいでいた。イベントは、実際にやっていたのかは謎。確かにCafe del marのCDが気持ちよくかかってはいたけれどDJはいないようだった。まあいい、こんな街中でこんなゆっくりできるのだから文句の付けようもない。
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by djsinx | 2010-07-26 20:00 | 旅の記録

Maria am Ostbahnhof 再びDub Step


ちょっと寝過ごして深夜過ぎに目が覚める。このまま寝てしまおうかともちょっと思ったけれど、さすがにそれももったいないのでがんばって出かけることにする。ショーンハウザーアリーの駅はこの時間でも普通に動いている。駅にいる人はみんなビール瓶を持って飲んでいるように見えるが雰囲気は別に悪くない。日常風景だ。

列車に乗って乗換駅まで行き、クラブのある駅に向かう。ここでもみんな遊びに行くのか帰るのか、ビール瓶を持ちながら楽しそうにしている。二駅で目的のオウフトバノフに到着した。クラブがいくつかあるエリアなので降りる人が多い。彼らの後をついて駅のロビーに出るとまだ開いている店がいくつかある。さすが眠らない街の土曜日だ。午前2時を回っていたけれどそんなことは何も関係ないようだ。せっかくだからビールを一本買って飲みながら歩く。

Maria am Ostbahnhof
http://www.clubmaria.de/index2.html

Mariaは川沿いの暗い柵の奥にあった。最初気づかなくて通り過ぎてしまったけれど、遊びに行く風の集団についていったらその場所で正解。入り口でいかついにーちゃんが今日のイベントの説明をしている。

「今日はTechnoじゃなくてDrum'n'Bass & Dub Stepだけど問題ないか?」

とのこと。普段はテクノのハコなのかもしれない。さらっと遊びに来た人の中にはそれを聞いて帰る人もいる。とりあえずうちらはそのまま入る。

クロークに荷物を預けてフロアに行くともうすごい人だ。ジョエルも来ているのかもしれないけれど探すのは諦めた。どうやらメインのLiveが始まっているようだ。アーティストはDub FX。ヒューマンビートボックスとサンプラーを組み合わせてリズムを作っている。そこに打ち込みも入っているように見えるけれどよく分からない。演奏方法としてはチャーリー・マクマーンがディジュリボーンを使ってやっていたものと似ている。今回のLiveではそこにさまざまなアーティストが加わってくる。サックス奏者やシンガー、MCなどなど。独特の浮遊感があり、とても気持ちがいい。

Live中にジョエルに偶然再会する。びっくりしたけれど、アジア系の客は他にほぼ誰もいないので見つけるのも難しくはなかったのかもしれない。聞いてみるとどうやらDub FXはオーストラリア人とのこと。それでこの浮遊感と抜けた開放的な感覚がとても理解できた。朝霧ジャムの夕暮れ時にも似合いそうな、野外の空気を持ったアーティストだった。

ジョエルも話を聞くとニュージーランド人だという。それもあってこのアーティストのことを知っていて薦めてくれたようだ。ベルリンのハコが満員で煮え煮えになっている。こんなタイプのアーティストがいるとは全然知らなかった。全く新しい発見だ。そもそもハコ嫌いな俺がDrum'n'Bass & Dub StepのハコPartyに来ること自体驚くほど珍しいことだけれど、それが二日連続ともなればもうグランドクロス並のあり得なさだ。でも、そうやって訪れた場所で新しい人と、音との出会いがある。巡りあわせは不思議だ。

Liveは何度もアンコールを繰り返し、やがて熱狂のうちに終わる。その後のDrum'n'BassのDJもかなりいい感じだ。ベルリン在住の中国系の有名なMCが絡み、がんがん客を煽る。ビールも進み、フロアの空気も心地いい。相変わらずみんな思う存分音と空間を楽しんでいる。悪い流れが全然感じられないのがやはりベルリンのクラブシーンの成熟度を表しているのだと感じる。

6時過ぎ、すっかり夜も明けた頃に撤収する。駅でピザを買って食べながら列車で宿に戻る。日曜日の朝はまだまだ遊び明けの人も多くてゆっくりしている。ショーンハウザーアリーは早起きの人もちょこちょこいたけれど、やっぱりのんびりだ。宿でお昼過ぎまで眠る。
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by djsinx | 2010-07-25 20:53 | Partyの記録

ノイエナショナルギャラリー

724

昼過ぎに起きてオーガニックマーケットに行ってみる。一駅南に下った辺りなのでのんびり散歩して向かう。街歩きにはとてもいい気候だ。ずっと平らだし自転車も気持ちいいのがとてもよく分かる。20分ほどで会場に到着。とにかくいろんなものが売っている。チーズ、野菜、ナッツ、ハーブ、肉、魚、もうありとあらゆるおいしそうな食材が並んでいて、幾つかの店ではサンドイッチ等にしてその場で食べられたりもする。他にもトルコ料理やコーヒーの屋台から衣料品、せっけん、小物を出しているところもあってどれも魅力的だ。

お昼ごはんににしんの酢漬けのサンドイッチを食べたけれど、これがものすごくおいしい。しめ鯖に近い味なのだけど、それがドイツのしっかりした味のパンと野菜と調和してなんとも言えない深くてフレッシュな味わいがする。この味とパンの組み合わせは全く考え付かなかったけれど全然ありである。もちろんおいしいパンを使うのが不可欠ではあると思うけれど。

その後ノイエナショナルギャラリーという美術館に行く。20世紀前半のドイツのアーティストの作品が主に展示されている場所だ。10ユーロで無料の音声ガイドが付いてくる。驚いたことにここはフラッシュをたかなければ写真撮影もしていいようだ。さすがに作品も多いのでここでは撮影しなかったけれど、ムンクもカンディンスキーもオットー・ディックスも撮り放題なのはびっくりだった。

最初にムンクの連作、Frieze of Lifeという作品がある。「叫び」ばかり日本では有名だけれど、彼の作品は非常に面白い。昔日本に来たときに見にいけなかったのが返す返す悔やまれる。思えばいろんなヨーロッパのアーティストがどこの国のどの時代の人なのか、そこまでちゃんと考えたことはあまりなかったけれど、20世紀初頭からナチス・ドイツ時代までのその時期にドイツ人のアーティストであるということがどういうことなのか、この美術館ではまざまざと見せ付けられることになった。自然への憧れがあり、戦争への不安があり、表現への渇望がある。ヘッセもこの時代に生きた。彼らの作品と生きた場所、時代が今までよりも少しだけ自分の中でリンクした。こうやってただ目の前にあるアートが生きたものとして繋がっていくのはとても嬉しいものだ。

最後、6時前に展示室から手際よく追い出される。2時間見ていたけれど音声ガイドをしっかり聞き込んでいると全然足りない。英語版の音声ガイドもこだわりと熱の入りようがかなり激しく、BGMまで入れて作りこんであるので思わずじっくり聞いてしまうのだ。できれば3時間以上余裕を見てじっくり楽しみたいところだと感じた。

夜はまたクラブ遊びのつもりだったのでそのまま帰宅して一休みする。
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by djsinx | 2010-07-25 20:05 | 旅の記録

ICON




宿から歩いて15分ほどのところに面白そうなクラブがあるのを宿にあった情報誌で見つけていたので行ってみることにする。やはり「ベルリンといえば夜遊び!」なのか、その手の情報誌はマクドナルドにでも普通においてある。夜中の2時過ぎに宿を出て歩き始める。ベルリンの深夜過ぎ、治安はどうなんだろうかとちょっと不安でもあったけれど、実に快適で安全に見える。ビールを飲みながら歩いているグループも結構いるけれど、実際それは日夜を問わず見る光景だ。バーはまだ開いていてオープンエアの席でにぎやかに飲んでいる人も多い。一人歩きの女の子も全然普通に見かけた。

もちろんエリアの問題はあるのだろう。それにしてもプランツローアーベルグの夜は拍子抜けするほどとがった雰囲気はなく、道行く人や飲んでいる人達は気持ちのいい夏の夜を満喫しているように見えた。ショーンハウザーアリーの駅前を通り、小道に入って少し歩くと建物の前に人だかりができている。夜遊び好きそうな男女がビールを飲みながらおしゃべりをしている。どうやらここだ。外にいる人達の雰囲気も悪くない。

このハコだ。

ICON
http://www.iconberlin.de/

中に入ってエントランス5ユーロを払う。階段を下りると中規模のハコだ。人はずいぶん多い。バーも混みあっている。とりあえずビール。今日の音はDrum'n'Bass & Dub Stepとのこと。どうやらメインアクトのN-Typeがキャンセルになったということだけれどその人達を知らないので問題は無い。そもそもDub StepのPartyに来るのも初めてなのだ。

我々が到着したときには誰かがLiveをやっていた。音としてはPortisheadの音をつまんでねじってドリルン装着したような感じといえば分かってもらえるだろうか?そこにMCがフロウをかます。ベースが効いていてワルい感じでいい。客は黒い感じの人が多いのかと思ったけれど、不思議なことに全然いない。ベルリンという場所のせいなのか、このジャンルの特色なのか、結構ダサめなテクノっ子風の人と普通にクラブ遊びが好きそうな人が多かった。

ビールを飲みながら後ろの方でゆっくり踊る。前の方はもうかなりぎゅうぎゅう詰めで煮えている。後ろの方はもうちょっと自由だ。しばらくするとLiveが終わり、Drum'n'BassのDJになる。

音が速くなり、フロアが少し空いてきたのでのびのび踊れる。これくらいがちょうどいい。カップルでいちゃいちゃ踊っている人もいていい感じだ。男子トイレに女の子連れで入って行ったりする人もいて、久しぶりにクラブっぽいなぁと思ったけど別に悪いことしているという雰囲気じゃなくて自然なのがいい。こういう遊び方がとても普通なんだろうなぁと思わせる光景だ。

踊っていた時に日本語を話せるジョエルという白人の男の子が話しかけてきた。札幌に4年住んでいて何ヶ月かベルリンに遊びに来ているという。翌日マリアというクラブでDub StepのいいLiveがあるからぜひ来るといいよと教えてくれる。特に予定もないしそういう繋がりで動くのは大好きだ。

6時過ぎに疲れてきたので撤収する。外はもう完全に朝だ。空気が冷たくてすがすがしい。クロワッサンを帰りがけに買って食べる。ヨーロッパの本物の味がする。
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by djsinx | 2010-07-24 23:01 | Partyの記録

ブランデンブルグ門、天使の像

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この日は朝からまだまだ眠い。時差ぼけと言うほどの時差はないけれど、長丁場だだったので休息が必要だった。お昼過ぎまでゆっくりしてから市内を軽く観光することにする。まずは列車を乗り継いでブランデンブルグ門へ行ってみる。地下鉄の駅を出ると有名なあの門が目の前に見える。だが、何かのイベントの準備をしているようで入れないエリアが結構ある。その周りには見るからに観光客という人達が大勢屋台の前のテーブルでホットドッグを片手にビールを飲んでいる。なんとも分かりやすい光景だ。

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お腹は空いていなかったのでそこはパスして門の近くまで行く。しかし、なんと言うか、アヤソフィアやブルーモスクの後に見るものではない。歴史的な意味合いは非常に理解できるが建築としては特に面白いものではない。その門の先に見える有名な天使の像も現在目下修理中で無骨な骨組みに全身覆われていた。「ベルリン天使の歌」で印象的だっただけにちょっと残念だ。その後バウハウスアーカイブに向かってみたが閉館時間が早かったので諦めてミッテエリアを散策する。

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オシャレな洋服を売っている店の隣にオシャレなアダルトショップが並んでいて、カップルや女の子が普通に入って行ったりしている。商品も日本のアダルトグッズとは全く違って洗練されたデザインのものが多い。ヨーロッパのセンスでこういうものを作ると日本とはここまで変わるのかととても驚いた。店員も全員女の子で気さくでかわいかった。

夕方になるにつれ、寒くて雨がちになってきたので電車を乗り継いで早めに宿に戻る。駅の名前が長くて読み方が微妙に分からないけれど、東京ほどは複雑ではないし、何より大都会なのにそこまで混んでいないのでとても快適だ。

宿に戻って食事を作って食べて、ワインを飲む。スーパーで3ユーロで買ったワインだけれど、フランス産で意外とおいしい。安く買ったチーズもとてもいい。ベルリンの食の豊かさはとても懐が広くて深い。
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by djsinx | 2010-07-24 05:51 | 旅の記録