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宙飛魂 Vol.5 @ Don't Cry Bar, Pai

この日は土曜日だったということもあってか(他でもいろいろやってるため)、お客さんの
入りは遅め。まずはJunちゃんのChillout Setから始まる。まだみんな相当ゆっくりな
感じ。

次にSamskaraの復活Liveだが、新しい方法がまだ模索中であまり芳しくない。
Samurai Tribeでリベンジすることにしてこれは早めに終了。

そしてDance開始。Masty氏から開始。いい感じでアガって来て人も増えてくる。

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ファイアーパフォーマーも登場。

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そして俺にバトンタッチ。Samurai Tribeのメンバーもこれくらいから続々と遊びに
来てくれた。12時を過ぎてからは徐々に音を下げながらDanceを続けるが、それでも
お客さんはちょこちょこ遊びに来てくれている。

Paiのお決まりとして、1時過ぎに踊れる音量は出せなくなったので徐々にChillな
音にしてお店の人に受け渡して終了。その後はのんびりと熱いレゲエの時間になりました。




PaiでPartyを行う時には

・「外国人」で「旅人」である自分たちがフライヤーを撒く。

というのが結構大切な気がします。お店の通常営業じゃなくて特別なPartyだというのは
結構反応が違うと思います。音やらなんやら質問されてもちゃんと言いたいこと説明
できるし。
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by djsinx | 2009-03-29 12:47 | Partyの記録

宙飛魂 ソラトビタマシイvol.5 

昨年AustraliaのNimbinにて開催以来一年ぶりの転輪のPartyです。
今回はタイの北西部の小さなヒッピータウン、Paiにて開催します。
夕方から深夜遅目までがっつり音出します。
早い時間はChillout、8時過ぎたらGoa、Psychedelic Tranceです。

今はPaiはタイ人観光客のシーズンが終わり、音好きそうな旅人が
リラックスしている感じです。このPartyの後もPaiでいくつかParty
あるのでゆっくり目に遊びに来るときっと楽しいです。

どうして桜がない場所で花見をすることが禅式になるのかは各自
納得いくまで曲がりくねったインナー禅問答をやらかして下さい。
来てくれても答えもヒントもあげませんw

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宙飛魂 ソラトビタマシイvol.5 
禅式花見の会 ~桜無けれども桜想ひ桜愛づる~

-Spirit of Wander-
Zen style cherry blossom viewing party

presented by Ten-Ring

Date:28/Mar/09 from 17:00 till late
Venue:Don't Cry Bar @ Pai, Thailand
Fee:Free Entry Anytime
Music:Freestyle, Electoronica, Goa&Psy Trance


17:00-20:00 [Sunset Chillout, Freestyle, Electoronica]

Live:
Samskara(rAw & Thanatotherapy /JP)

DJ:
Hayato(rakuen /JP)
Jun(Ten-Ring /JP)


20:00-Late [Goa&Psy Trance]

DJ:
Masty(JP)
sinX(Ten-Ring /JP)

and more...


::ATTENTION::
NO cherry blossom blooming in Pai.
Yes...feel it hippies.


We have beautiful Thai foods and coolest beer in Pai.

Fire Dancer, Juggler,Any kind of Performer, Deco Artist welcome
Art&Craft stalls welcome, except Food&Drink
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by djsinx | 2009-03-25 19:22 | Party情報

Trance Party

324

1月にPartyをやったDon't Cryで再びPartyをやる。前回もいい感じだったのでお店の人もノリノリでOKしてくれた。みんなが来る前にとりあえずちょっと肩慣らしも兼ねて音を出す。タイ人の若い子が押し寄せてくるシーズンはもう終わっている。彼らは寒いときに寒さを味わいに来るので、暑いこの時期はここにいるのは主に外国人のトラベラーだ。

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自分達でフライヤーを巻きに行くとトラベラーの数自体そこまで多くはないながらも興味を持ってくれる人はたくさんいる。夜になってお店に行き、音を出し始めると人はどんどん増えてくる。暑いからみんな大量にビールを飲む。ビリヤードをしたり踊ったり食べたり。自由でいい雰囲気だ。ファイアーぽいをやる人もいたりと盛り上がる。夜中過ぎから徐々に落としてゆっくりする。いつものご飯係のおっちゃんの屋台でカオパットを食べて終了。
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by djsinx | 2009-03-25 01:21 | Partyの記録

昔の漫画

昔普通に読んでいたコロコロコミックだが今考えるとそれ載せちゃって
いいのか?と思うようなものもいっぱいあったなぁ。レベルが低いっていうのではなく
時代として許容していたというか、そういうもんだと思っていたというか。

荒唐無稽だったり残酷だったり、すごく自由だった気がする。その分どうにも
ならないものも多かったかもしれないけど。もうあそこには戻れないんだろうね。

ちなみに個人的には」あまいぞ!男吾」と「魔界ゾンべえ」を復刊してほしい。

--以下引用--

埋もれていた名作を復刊 「コロコロコミック アーカイブズ」 | Excite エキサイト

基本的に、マンガはブックオフで買うようにしている。自分が小学生の頃に連載されていた『キン肉マン』や『ブラックエンジェルズ』を大人買い。これぞ大人の快楽だ。
しかし、どうしても見つからない古いマンガもある。今や新刊本は書店で見つからなかったり、中古本も古本屋で見つからなかったり、そんな作品。そして僕は途方にくれる。

そんなマンガ好きに朗報! 我々、男の子には思い入れが深すぎる漫画誌「コロコロコミック」に連載されていたマンガをオンデマンド出版で復刊してくれる「コロコロコミック アーカイブズ」というサービスが始まっている。ちなみにオンデマンド出版とは、ネットから注文した本を1冊から製本して届けてくれる出版サービス。こちらのサイトは3月5日よりスタートしたとのことで、まだ始まったばかり! 

今月に復刊されたマンガは『ゲームセンターあらし』(全17巻)、『てんとう虫の歌』(全4巻)、『がんばれ! ドンベ』(全2巻)、『金メダルマン』(全4巻)、『ゴリポン君』(全3巻)の5作品。『ゲームセンターあらし』は、2000年に別の出版社から1度復刊されており、それ以来の復刻。『がんばれ! ドンベ』と『金メダルマン』は初の復刻で、こちらの2作品が特に好評とのこと。
もちろん、来月以降も復刻は行われ、毎月の第1週くらいに30冊ほどの復刊が予定されている。

小学生向けのマンガというのは、なかなか古本屋にはないもの。小学生は一冊のマンガにも思い入れタップリ。結果、買い取りしてもらえないボロボロの状態になるまで読み込んでしまい、出回らないという事態に。そう言えば、『ドラえもん』をブックオフで見かけることは、ごく稀。そんな小学生向けコミックを復刊してくれるというのだから、嬉しい限りではないか。
現段階では、偏った年代向けの古い作品ばかりが復刊されているが、昔のマンガから順々に復刻という形をとっており、最終的には「コロコロコミック」30年の歴史がつながるようになっている。

実はこの復刊サービス、過去に刊行されたマンガ単行本全般を対象に2002年より行われている。注文は「コミックパーク」で受け付けており、今まで9500冊ものマンガが復刊。
「コミックパーク」のコンセプトは「アマゾンで売っていないものを売っている」。対象とされている出版社は講談社、小学館、青林堂、秋田書店、少年画報社、リイド社、双葉社、集英社、芳文社。これらの出版社の作品で、作者の許諾がとれた絶版作品をアーカイブ。

では、今までの歴史の中で特に人気の高い作品をお伺いした。すると、今でも毎月確実に売れている作品が2つあるという。
まず1つ目は『サイクル野郎』(全37巻)。主人公・丸井輪太郎が自転車で全国を廻るというストーリーのマンガで「少年キング」で連載されていた。今までにコミックパークでトータル3万部以上が売れており、特に自転車愛好家に購入されている。元々、このマンガは古本屋でもなかなか見つからなかった作品で、あったとしても途中巻が欠けていたり、最後まで揃っていなかったり、非常にレアだった。そんな状況の中、「コミックパーク」での復刊がファンの心にドンピシャ! コンスタントに売れ続けるヒット作品となった。

2つ目の作品は『神聖モテモテ王国』(全7巻)。「モテモテ王国」を建国すべくやってきた宇宙人「ファーザー」と、モテたい一心で宇宙人と同居する学生が繰り広げる超ナンセンスギャグマンガで、10年ほど前に「少年サンデー」で連載されていた。比較的、あたらしめの作品なのだが、この作品が売れているのには理由がある。正規で発売されていた当時、この作品は全6巻だった。しかし「コミックパーク」の復刊では、そこに単行本未収録作品を追加。全7巻の完全版での発売となった。これがマニアの評判を呼び、今までに1万部以上売れている。この作品のヒットは「懐かしさ」よりも「希少価値」に訴えたケースと言える。

個人的に、現代の才能が一番集まっているのは漫画界だと思っている。そんな才能集団の先達ともいえる絶版となった名作を、このサービスで確認してみるのもいいのでは!?
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by djsinx | 2009-03-23 14:37 | News

チェンマイ、パイへ

320

一日でいろいろとバンコクでやるべきことを終わらせる。直接パイまで向かうのでやったほうがいいことはやる。もちろんパイでできることも多いのでたいした仕事ではない。

夕方に待ち合わせ場所に行くと人は少ない。そのままバスまで案内されたけれどがらがらだ。シーズンの問題なのかタイミングなのか分からないけれど非常に楽だ。バスの中で「ゾーハン」というユダヤ人とムスリムの心温まるはちゃめちゃギャグ映画を見た。アメリカで作られているようだけれど、イスラエルでもイスラム教諸国でもきっと絶対に作れない映画だ。個人的にはかなり面白かったし斬新だったので当人達の感想をぜひ聞いてみたいものだ。

夜明け頃にチェンマイに到着する。送迎のバンにどこぞの宿まで連れて行かれたが、そこからトゥクトゥクに乗り換えてバスターミナルに行き、ローカルバスでパイを目指す。チェンマイはまた後でゆっくりと来る。

ローカルバスはちょっとポンコツだけど窓が開いて気持ちがいい。ツーリストバンの方が早いけれど、あっちは窓も開かず、ぬるぬると滑らかに動くので結構車酔いがするし、途中で止まる休憩所がローカルバスのほうがなぜか豪華できれいなのだ。どうせ着く先はパイだ。ゆっくり行けばいい。

パイでは以前と同じRiverside View G.Hに泊まる。ポンさんも覚えていて歓迎してくれた。早速スクーターも借りて準備万端。日本からの友人達を待つだけだ。気がつけばDarwinで隣り合ってMarketに出店したこともあるらた君ときょうこちゃんに再会する。インドから戻ってきてここでゆっくりしてから日本に戻るという。
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by djsinx | 2009-03-21 01:20 | 旅の記録

タイへ

319

バスでタイへと向かう。泊まっていた宿でチケットを取り、つつがなく乗り込んだのはいいけれど、このバス、荷物室も屋根の上の荷物スペースもないため通路にバックパックを山積みする羽目になる。これは大変だった。休憩のたびにトイレに行くのも一苦労である。道もほぼ修復は済んでいたけれど、それでもまだ土埃を舞い上げる砂利道も若干残っていて、そこを走って誇りまみれになったバスを洗車したりといろいろ時間がかかる。逆方向はずいぶん評判が悪く、こちらからはどうだろうと思っていたけれど、完全に問題なく行き来できるようになるにはもうちょっとかかるのかもしれない。

それでもお昼過ぎには無事に国境に到着。ごみごみした国境を越えると、全てが変わる。ぴかぴかの建物があり、スマートな服を着こなしたタイ側のスタッフが我々を迎えてくれる。到着した順にトヨタの新車のバンに乗り込み、滑らかに舗装された道路を走り出す。街にはセブンイレブンがあちこちに見える。そう、ここはタイだ。当たり前のことだけれどその違いに乗っていた旅人達はしばし言葉を失う。

途中でガソリンスタンドに併設されたフードエリアでみんな貪るようにスナックやサンドイッチやジュースを買う。今まで忘れていた文明の香り。文明の便利さ、スマートさ。真剣に欲しているのか、その感覚の違いを確かめようとしているのか、不思議に思いながらも自分もいろいろ買い食いしてしまった。間違いなく自分の生まれ育ってきた、西欧近代文明の味がした。

夕日の前にカオサン・ロードに到着する。以前の宿にチェックインし、チェンマイ行きのバスチケットを予約しに行く。もうじき日本からSamurai Tribeの面々がパイに集結してPartyを打つという話で、そこに絡んでいろいろ音を出そうと話していた。

久しぶりにタイ飯を食べてビアチャンを飲んで眠る。
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by djsinx | 2009-03-20 01:18 | 旅の記録

ベンメリア、ロリュオス・グループ

317

10年前は行くことができなかった遺跡、ベンメリアを訪れることにする。ここはつい最近遺跡内の地雷が撤去し終わって観光が可能になったという遺跡だ。10年の歳月が流れてはいるが、それは10年前、さらにはポル・ポトの時代から続く歳月なのだ。アキ・ラーさんもきっとここに来て撤去作業に当たっていたのだろう。

シェムリアプの街からプノンペン方面にしばらく国道を走り、いくつか街を過ぎてから北上する。この辺りはメインの交通路からも外れているため、今まで見てきた場所よりもさらに貧しい。家は簡素な掘っ立て小屋風になり、人の姿もまばらになる。同じカンボジアの中とはいえ、復興や発展に確実に温度差が存在している。

ずいぶん走ってベンメリアに到着する。敷地はとても広い。地雷撤去済みであることを示す看板が何箇所かに立っているのが見える。そこを通り抜けて外壁の周りを散策する。ここもタ・プロームと同じように絡みついたガジュマルの木を切ったり、崩れた部分を直したりせずに、そのままの形で保存する方針だという。ローカルの少年が遺跡の陰に入って行ったのを見て2人でその後を追ってみる。崩れた回廊を抜け、中庭へ。少年はさらに奥に入っていく。なんだかアリスの白兎を追いかけている気分だ。中庭からさらに入ると崩れた場所を登り、真っ暗な回廊を抜け、そしてふと城壁の上のような場所に出る。それは、タ・プロームでは既に失われてしまった光景だった。こここそ「天空の城ラピュタ」のアレである。直接のモデルである可能性はゼロだが、そういう問題じゃない。

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ここまで来ると観光用の歩行者デッキがついていて、観光客の姿も見える。どうやら入り口を間違えて裏口(とも言えないような隙間)から入ってしまったようだ。中はまるで迷路のようで、角を曲がるごとに新鮮な驚きがある。崩れた建造物の一つの岩に美しいデヴァダーが彫られていたりする。デッキもきれいについているかと思えば遺跡の中に入ってそのまま好きに見られるようになったりしている。恐らく今のタイミングだからこんなに自由に見られる気がする。もっと人が増えたらバンテアイ・スレイのように柵ができたりしてこんなに遊べなくなるだろう。インディアナ・ジョーンズかトゥームレイダーのアンジーのように、遺跡の中を飛び回り、駆け巡るのは楽しい。

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帰りに、ベンメリアの目の前にある私設の学校に立ち寄る。シェムリアプからも遠いこのエリアで、貧しい子供を集めて教育をしているという。外国人のボランティアもいた。子供達はみんな元気で覚えたての英語を使ってキラキラした目で喋りかけてくる。復興に格差があるのは間違いないけれど、こういう形でも少しずつ誰かが活動していくのは大切だ。帰りにドネーションをしてシェムリアプに向かう。

最後にロリュオス・グループと呼ばれる遺跡群に寄る。アンコール遺跡よりも古いヒンドゥー教寺院だ。シヴァを待つナンディ像のある、「聖なる牛」の名のプリア・コー、シュメール山を模ったバコンなど、想像していた以上に見ごたえがある。インドへの道、その一つの標識なのかもしれない。
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by djsinx | 2009-03-18 01:03 | 旅の記録

アンコール遺跡 ビッグサーキット、バンテアイ・スレイ、アキラー地雷博物館

316

夜明け前に起きてトゥクトゥクのにーちゃんを待つけれどなかなか来ない。きっと寝坊している気がするが、日の出まではまだまだ時間があるので気にせず待つ。30分ほど遅れて猛スピードで宿の駐車場に飛び込んできた。そのまま乗り込むと同じスピードでアンコール・ワットへかっ飛ばす。爽快なのだけれど夜明け前はさすがに気温も低いので結構寒い。

ワット前は既に大量のタクシーとトゥクトゥクと観光バスで埋め尽くされている。別の意味で壮観だ。ガイドについてぞろぞろ歩くツアー客が多いけれど、夫婦や友達同士での旅行者も多い。いわゆるトラベラー風な人はここでは特に目立たない。なんせ数が違うのだ。お堀の門を越えてアンコールワットの内陣が見渡せる広大な中庭で人々はそれぞれに朝日を待つ。どんな旅の中でここにたどり着いたのかはみんな違うのだろうけれど、太陽は誰の上にも等しく昇る。それはきっとよきことだ。誰もがその風景を抱いてそれぞれの場所に帰るなり、進むなりするのだろう。

この日は運がよく、アンコール・ワットのほぼ真後ろから日が昇った。三つ並んで見える尖塔の右側の一つから、まるで空に向かって放たれる様に昇ってきたのだ。カメラを構える人、じっと見つめる人、歓声を上げる人々もいる。アンコール・ワットはずっと変わらずにここにあって、人々はここから朝日を眺めてこの人と自然のせめぎあう遺跡の中で何かを感じてきたのだろう。歴史の中で忘れ去られた時期もあり、植民地時代やポル・ポト政府の日々を過ぎ、それでもクメールの心の拠り所となり続けてきた場所だ。世界屈指の観光地となってもこの中ではそれを常に感じることができる。

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トゥクトゥクに戻り、アンコール・トムにある茶屋で朝食を食べる。日の出から遺跡にいるのだ。時間はたっぷりある。バイヨン以外は見ていなかったので食後の散歩がてらに回ることにする。特に面白かったのはバプーオンだった。元々の建築上の理由から、植民地時代から100年以上フランスが修復に当たっているのだが、何度も大きな崩壊があり、未だに修復が進められている。その歴史がパネルで展示されているが、涙なしには語れない壮大な労力である。

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その後、ライ王のテラスから象のテラスを通ってトゥクトゥクまで戻るが、このエリアは本当に気持ちがいい。芝生と壮大なテラスの彫刻、青い空が広がり、見えるのはジャングルといくつかの遺跡だ。理屈ぬきにまた来てゆっくりと時間を過ごしたいと思える場所だ。

次にプリア・カンに向かう。これはかなり大きい。曼荼羅のような遺跡の中を進んでいくとガジュマルが絡み付いている場所があったり、珍しいとされている二階建ての建物があったりする。崩れているところもあり、迷路のようでうろうろ歩いているだけで楽しい。だいぶ日が高くなってきていたので遺跡の中でゆっくり休みながら見学する。

再びビッグサーキットを移動してネァック・ポアンへ。林の中を歩いていくと目の前が開けて大きな池が現れる。周囲が石できれいに形作られている。本来ならば水が満たされているのだろうけれど、この時は空っぽで、運がいいのか真ん中の嗣堂の小島まで歩いていってじっくり見ることができた。なにやら式典でもやりそうな準備がしてあったので早めに戻る。

近くの食堂で昼食をとり、この後時間もあるからバンテアイ・スレイまで行くのはどうかという話になる。翌日ベンメリアと一緒に回る予定だったけれど、強行軍になるから今日行けるなら行ってしまったほうが疲れなくてよいという。この暑さの中で遺跡を見て回る疲れは結構重いので、それならと予定を変えて行くことにする。

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遺跡の敷地内にある小さな村を抜けて北へ。再び田舎道を走ってバンテアイ・スレイに向かう。途中でアキ・ラーの地雷博物館があるのを見かける。ここに移っていたとは。帰りに寄ることにしてまずは遺跡へ。30分程度で到着。ここの赤く繊細な遺跡は何度見ても息を呑む。東洋のモナリザと言われるのは伊達ではない。規模は小さいけれど、全てが静かに凝縮され、洗練された結晶のような面持ちを感じる。

夕方も近くなってきたので切り上げて地雷博物館へ。10年前はもっとシェムリアプの近くで手書きの看板を出して訪れる人に自分で一つ一つ丁寧に地雷の話をしていた。もしかしたら会えるかもしれないと思っていたけれど、どうやらアキ・ラーさんはいないらしい。国境地帯で地雷撤去をしているという。あれから10年、彼はずっと自分の手で一つずつ地雷をカンボジアの大地から取り去っていたのだ。彼の集めた地雷は博物館の中に数多く展示されている。もちろんごく一部でしかない。600万個埋められたという地雷を彼は撤去し続けているが、それは本当に途方もない話だ。本人の出ている活動紹介のビデオの上映があったが、当時と変わらないはきはきしたとても分かりやすい英語で詳細に地雷の説明をしていた姿を見られてよかった。彼は現代の抱えた罪をこの場所で、彼のやり方で償っているのだ。いつか彼が家族とゆっくり日々を過ごせるような平和な世の中になればいい。これは祈りだ。
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by djsinx | 2009-03-17 00:57 | 旅の記録

アンコール遺跡 スモールサーキット

315

朝迎えに来てもらい、まずはエントランスゲートを目指す。この時間はまだ涼しくて気持ちがいいけれど、日中の暑さは日陰も少ない分かなりきつくなる。この日もそんな気配が既にあった。60ドルの三日間チケットを買い、まずはスモールサーキットと呼ばれるエリアを回る。以前はなんとなくだけあった定番のルートが今はもっときっちり決まっている。何せ広いし見る場所は多いし、朝日や夕日のきれいな場所などもあるため、訪れるのによい時間が遺跡によっては存在しているのでうまく回らないと疲れるばかりになるし、熱中症にだってなる。

まずはスラ・スランという沐浴池とバンテアイ・クデイという遺跡に向かう。スラ・スランに着くとさっそく小さな物売りの女の子がとても流暢な英語で水やお土産をこれでもかと売ってくる。こういう子達はしつこいので適当にあしらうしかないけれど、下手にあしらうと突込みが激しいので気をつけなければならない。

バンテアイ・クデイは中規模な遺跡だけれど、造形も細かくて最初に見るにはとてもいい。観音菩薩の四面仏が刻まれた印象的な門を過ぎ、長い参道のような林の中を歩いて遺跡の中に入る。ぽつぽつと屋台の物売りもいたりして活気がある。

中を通り過ぎて反対側の門から出ると次は有名なタ・プロームだ。ラピュタのモデルの一つと呼ばれている、巨大なガジュマルの木があちこちに絡みついている遺跡だ。今も確かに10年前と同じようにガジュマルが絡み付いていてスケールの大きい遺跡なのだけれど、有名になりすぎて人が訪れ過ぎたためか、遺跡の影からキツネリスを肩に乗せたロボット兵が歩いてきそうなあの静かな雰囲気はもうない。それだけこの国が平和になって、発展が始まったということなのだろう。

次は少し移動してタ・ケオというヒンドゥー教寺院に登る。インドラの住むシュメール山を模して作ったとされているだけあって非常に急である。足場も滑りやすいし、這いつくばる様にして登らないと本気で危ない。落ちたら石造建築なので大怪我は間違いなしだ。でも上のほうまで登るとアンコールワットの鉄片が見えたりして気持ちがいい。ジャングルの深い緑の中に浮かんでいる気分だ。

その後に小さくて修復が終わったばかりのトマノンとチャウ・サイ・テボダという遺跡を訪れる。前者はフランスが修復し、後者は中国がやった。静かで人も少ないのでちょっと一休みしながら歩くのにいい。この2つの遺跡を見比べると、国によってどのように修復をしているのかが全く違うことが分かるだろう。フランスが元々の遺跡の景観を非常に重んじて、修復の後が目立たない様に繊細に修復をしているのに比べて中国が修復した方は新しい石がきっちりと誰の目にも明らかなように嵌め込んであっていかにも中国人の仕事といった感じである。どちらがどちらか知らなくても修復された部分を見ればすぐに分かってしまう。

そしてアンコール・トムに入り、今日のところはバイヨンだけを見る。全部回っていたら日が暮れてしまうし、その時間には別に行く場所があるので明日に回す。日本の修復チームが入っているようで、そうした小さな展示もある。クメールの微笑みと呼ばれる巨大な顔の彫刻が至るところに刻まれていてとても美しい。一つ一つの顔が少しずつ違っているが、クメール人を思わせる丸みのあって柔和な顔だ。観音様かブラフマーか王様かと諸説あるらしいけれど、この世界を優しく見つめる眼差しであることには変わりがない。まあ、仏教にしてもヒンドゥー教にしても化身とか生まれ変わりとかいくらでもある宗教なのでどれもある意味正解なんだと思う。

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そして午後も深まってきてアンコール・ワットに向かう。西に門が向いているのでこの時間帯に訪れると正面から陽光を浴びた美しい姿を見ることができる。思えば10年前に初めてここを訪れたとき、スコールの後で入り口から寺院にかかる美しい虹を見たのだ。いろんなところでようやく一周したんだなと感じることが多い。とにかく人は多いけれどそれはいつも一緒だ。

歩き回ると覚えている場所があり、忘れているものがある。10年前には気付かなかったことに気付くこともある。時間は滞りなく流れて私はそこの中で10年間生きてきたのだ。昔読んだ本をもう一度読み返すようにじっくりと歩く。そしてここはヒンドゥー教の香りが強い。ラーマ王やクリシュナの物語、乳海攪拌。ヴィシュヌに捧げられたとも言われるこの寺院にいるとインドへの強いコネクションを感じる。バリやマレーシアで徐々に近づき始めたインドがここに来て再び大きくなってきた。

夕方には10年前にしょっちゅう行っていたプノン・バケンの頂上の遺跡から夕日を見ることにする。当時とは登る道が違っていて、大きく丘の周りをぐるりと回りながら登る。元々の登り道は危ないから閉鎖されたらしい。象に乗って登ることもできるけれど高い。日が落ちるずいぶん前から遺跡は観光客で鈴なりだ。西に向かってジャングルが地平線まで広がり、手前には貯水池でもある西バライが落ち始めた陽光を反射して美しく光る。みんな高価なカメラや携帯電話を構えて待っている。

ただ、この場所は時期によっては夕方に雲が出るので地平線に沈む夕日はそこまで見れるものではない。この日も沈みだした夕日は雲の中に消えていった。もちろん赤く染まる雲とジャングルをアンコール遺跡の一つから眺めるのは格別だ。この時間はいつでも好きだった。人が多すぎることもあるけれど、みんな同じ気持ちで沈む太陽を眺めるというのはいいものだ。

そして翌日は夜明け前に起きてアンコール・ワット越しに登る朝日を見に行く。
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by djsinx | 2009-03-16 00:51 | 旅の記録

カンボジア旅情報 アンコール遺跡

アンコール遺跡

言わずと知れた世界遺産にして仏教三大遺跡の一つ。もちろん仏教国からのみならず世界中の観光客が訪れる東南アジア有数の観光スポットになっている。内戦が終わり、地雷撤去が進んでからは急ピッチで遺跡の修復、整備が行われている。10年前の時点でも既に観光客は多かったが今はさらに増えている。だが、だからといって遺跡の魅力が薄れたりしないのはやはり素晴らしい。

遺跡の観光ルート

アンコールワットとタプローム等をメインに見るSmall Circleとアンコールトムからプリアカン、ネアックポアンなどを回るBig Circleがアンコール遺跡を見る際のメインの回遊コースになる。確かに効率よく見れるので3日チケットを買って二日間はこの二つのCircleに当てるのがよいかもしれない。バンテアイ・スレイ、ロリュオス遺跡群、ベンメリア等はこのコースから大きく外れている。現地ツアー会社のクロマーツアーの出しているフリーペーパーの「クロマー」は遺跡の詳細な情報なども載っていてかなり優秀。ガイドブックがなければもらっておいて損はない。


移動方法

バイタク・トゥクトゥク:
昔から一番ポピュラーな遺跡の回り方。バイタクなら一人8ドル程度から。トゥクトゥクを借りると二人で15ドル程度。二人いるなら屋根があって座席が快適な分トゥクトゥクがよい。数が多く、時期によってはあぶれる人もいるようで多少安くなったりもするが基本的に要交渉。バンテアイ・スレイやベンメリアなどの遠方の遺跡に行く時やサンライズを見に行く時等は別途料金が加算される。

自転車:
10年前はあまり見なかったが今はバックパッカーを中心にかなり自転車で回っている人を見る。安いのと自分のペースで回れるのが魅力だが体力と準備が必要。帽子と日焼け止め、虫除け、大量の水は必須。ちなみにシェムリアプの街からアンコール遺跡まで7km程度あり、各遺跡間もかなりの距離がある。遠方の遺跡に自転車で行くのは自分の自転車で回っているような人を除き無謀なのでやめたほうがいい。また、地雷が残っている地域もあるので行く場合は十分に事前確認要。

ツアー:
日本やバンコクからもツアーがいくらでも出ているし、現地ツアーもシェムリアプ市内にたくさんある。日本語ツアーだとクロマーツアーが有名。一日ツアー等も出ているので近距離は自転車で遠方の遺跡に向かうときのみこうしたツアーを利用するのも手ではある。バスやミニバンは総じて快適そうだった。集団行動になるので好みやお金と相談して好きなものを選べばよい。朝日や夕日を見に行ったり近くのローカルの村を訪ねたり
とオプションも色々。


見所など

サンライズ:
バイタク、トゥクトゥク、ツアーなどで行ける。見るのに適した場所はアンコールワットとスラ・スラン。アンコールワットから昇る朝日は何度見ても非常に感慨深い。ものすごい数の人が訪れるがその全員が息を呑んでワットの向こうから昇る朝日に釘付けになっている瞬間はとても特別なものだ。一度ぜひ訪れて欲しい。ちなみに季節によって時間が大幅に変わるので注意。


サンセット:
バイタク、トゥクトゥク、ツアー、自転車のどれでも行ける。有名なのはプノン・バケン。観光客が大勢集まるので早めに到着した方がいいかもしれない。道は緩やかだがそれなりに歩く。大変なら象に乗って頂上まで行けるがそれなりに値段がする。遺跡の西向きの側面に鈴なりになって西バライの先のジャングルに沈む夕日を眺める。とても美しいが乾季でも湿気があるため地面に沈む前に雲に隠れることが多い。帰りは真っ暗になると帰り道には明かりなどないので大変。早めに切り上げた方がいい。下に下りるとバスやトゥクトゥクで大渋滞になっている。待ち合わせ場所は忘れないように。

アキ・ラーの地雷博物館:
10年前からあって近年バンテアイ・スレイ近辺に移転した地雷博物館。アキ・ラー氏は元ポル・ポト派の少年兵でその後様々な戦争を渡り歩いてきた。戦争が終わった後は地雷除去に意欲的に携わり、撤去した地雷を展示してその使われ方、当時の状況などを訪れる人に伝え始めたのが地雷博物館の始まり。彼の話はとても分かりやすく、戦争のこと、地雷のことを生々しく知ることができる。現在も地雷撤去のために各地に赴いているためなかなか直接会うことは難しいらしい。アキ・ラーという名前は日本人のジャーナリストがつけたニックネームをそのまま使うことにしたとのこと。ぜひ訪れて欲しい場所。

ベンメリア:
最近地雷撤去が完成したアンコール遺跡群から70km北東にある遺跡。ラピュタ好きならもしかしたらタ・プローム以上に好きになるかもしれない。崩れた部分を修復せずに整備だけし、見学できるようにしてある。一見歩けないような部分が通れたりするのでRPGの主人公になった気分で歩き回ってみるのも楽しい。子供達が半分ガイドのように不思議な場所に誘ってくる。

また、この遺跡の目の前に孤児や教育を受けられない子供達のための学校がある。プノンペンやシェムリアプ等は栄えてきているが、基本的にこの国がまだまだ貧しいことを再認識させられる。物品と資金のドネーション歓迎なので、日本から不用品があれば持って行ってもいい。勉強のための文房具や医薬品、石鹸や洗剤等の衛生用品、衣料、食品等全てが必要だとのこと。


他は有名なので割愛。お好みで。
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by djsinx | 2009-03-15 12:46 | 旅情報