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タンジェ発 シェフシャウエン着 犠牲祭二日目

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朝、昨日行った広場に3人で朝ごはんを食べに行く。昨日とは違う店がやっていて、ローカルがスープとパンの朝食を食べているので同じものを頼む。豆のスープがお腹にやさしくていい感じだ。パンも美味しい。気持ちよく晴れて広場は車や人が行き来して活気がある。昨日の夜とは全然雰囲気が違う。怪しい日本語で話しかけてくる人はやっぱり何人もいたけれど、別に大して絡んでくるわけでもない。やはり聞いていたのとはずいぶん雰囲気が変わっているということなのだろう。

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お昼前にチェックアウトする。シェフシャウエンに向かうチケットを買って、荷物をチェックインする。まるで飛行機のようなしっかりしたサービスで驚く。こんなの初めてだ。オフィスもバスもぴかぴかだ。最終的にフェズに向かう彼と結局同じバスだったけれど座席はちゃんと決まっているらしく、定位置に座る。椅子も今までで一番くらいに座り心地がいい。定刻通りに出発し、まずはタンジェの別のバスターミナルでお客さんを乗せてから街を離れる。アトラス山脈の端っこにバスは入っていく。海岸からも見えていた高い岩山は時になだらかに、時に険しくどこまでも続く。バスはゆったりとした丘陵の田舎町をいくつか過ぎて山間に近づいて行く。

まずはテトワンという大き目の街に止まり、乗り降りが結構ある。観光客も訪れる街のようだ。この辺りで大体半分。トイレ休憩も兼ねて10分ほど止まって出発。さらに道は山間に入る。モロッコ人の運転はとても丁寧だ。ものすごい勢いで追い越したり、対向車を威圧したりはしない。今回の旅の中でもトップクラスな気がするほどだ。

シェフシャウエンにはトータル3時間ちょっとで到着。バスを降りると何人か客引きがいる。いろいろ話していたら旧市街までタクシー無料で乗せてくれる客引きが現れたのでそこに乗る。青い街と聞いていたけれど特に青くない。どの辺りなのだろうと思っているとタクシーはすぐに到着。荷物を担ぎ、古い城門を潜ると、そこは本当に美しい青の世界だった。思わず息を呑む。客引きのにーちゃんはそんな観光客は山ほど見ているのだろう。にこにこしながら宿まで案内してくれる。いくつか見て、スペインで会った日本人に薦められた宿の雰囲気がよくて値段も安かったのでそこに泊まることに決める。後でゆっくり他も探して移ってもいいのだ。

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昨日から話を聞いていた山羊を屠る祭は今日がやはり二日目のようだ。昨夜は全世界のイスラム教徒が一斉に山羊を殺していたはずだよ、と客引きの彼は言う。確かに町の広場ではBBQ台のような金属の箱が出され、炭火で山羊の頭と足がじゅうじゅうと焼かれていた。毛と皮を焼いて焦がして削って、それから料理に使うのだという。煙は独特の臭いがする。似ている臭いを嗅いだのは確かヴァラナシのバーニングガートである。

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晩御飯に羊が食べれるかなとレストランに行ったけれど、残念ながら食べごろの羊はどうやら世界中のムスリムによって大切に食されていると見えて売り切れだった。ものすごいタイミングでのアフリカ、イスラム世界入りをしてしまっていたのだ。
by djsinx | 2010-11-19 00:09 | 旅の記録
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