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Boom Festival 2年越しのHaltyaのLive

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朝起きて無事にフロアにたどり着く。シンヤ君とチハルちゃんのカップルにフロアで会って一緒に踊る。Man with no nameのLiveがやがて始まるけれど、これがまたGoaなセットでいい。Artist達もこのPartyのコンセプトを分かっていて、Goaをやる人は間違いなくGoaで攻めてくる。

昼間のDance Templeは暑いかと思いきや、ちゃんと巨大なシェードが張り巡らされていて涼しくて気持ちがいい。日差しさえなければ空気は乾いているので蒸し暑さは感じない。しかも頭上に噴霧器のような細かいシャワーが設置されているので、その近くにいれば常に霧雨を浴びているようになりとても気持ちがいい。もちろん目の前はビーチで飛び込みたければ飛び込めばいい。水着を着ていなくても問題は無い。素っ裸になればいいだけだ。そんな男女が普通にビーチではくつろいでいる。

4人でビーチとフロアを往復しながら結局15時に音が止まるまで踊り倒してしまった。Man with no name以降の流れも非常に良かったし、何よりフロアとしても周りの人の感じも居心地がとてもよかったのだ。


この日は夜も楽しみだったのでフードエリアで腹ごしらえをする。ベジタリアンプレートのお店がおいしそうだったのでそこを選ぶ。日替わりのベジフードを何品かプレートに選ぶことが出来る。一つ一つの料理も美味しいし、コンビネーションもいい。マンゴージュースもあって、これが疲れには最適だ。フードエリアにはローカルの八百屋も出ていたので食後に桃を買う。3つで1ユーロとこういう場所では破格の安さだ。酸味と甘味が強くてリフレッシュさせてくれる。手軽なのでこのParty中は本当にいつもお世話になっていた。

一度テントに戻って夜用の身支度をする。深夜過ぎには間違いなく冷えてくるので半裸では持たないのだ。00ODのLiveにスレン達と一緒に遊びに行く。VuuVでも顔を合わせていた彼らのフランクフルトの友人たちとも合流する。22時だけどまだ黄昏時だ。立ち上がりに最適な感じ。後ろのフードエリアやマーケットでくつろいでいた人たちが音に誘われて楽しそうにフロアに集まってきて、今夜も踊り明かそうという人たちの空気が満ちる。このLiveは映像とコラボしていてそれも非常に楽しめる。

00ODがよかったのでその後の流れにも期待していたが、次に続いたFilteriaのLiveはちょっと物足りなかった。彼はBoomのパンフレットでもピックアップされており、Neo GoaTranceというジャンルに分類されていて、気になっていたのだ。でも実際はFull Onのビートと雰囲気にただGoa Tranceっぽい曲がった中音域の音を入れ込んでいるだけで、Goaの持っているある種の呪術性はどこかに消えてしまっていて、ダンスミュージックの域を出ていないように感じた。もっと魂の根っこのところから曲げてくれなきゃねぇ。。というのが正直なところで途中でフロアを離れて一休みした。

Boom Festival 2年越しのHaltyaのLive _c0140612_23193821.jpg


個人的に本番は夜中過ぎからLiveのあるフィンランドのSuomi TranceのArtist、Haltyaである。2年前のオーストラリアのRainbow Serpentでは自分のChillout DJの時間と彼のLiveががっちり被ってしまって踊れなかったのだ。今こうして地球の反対側で全力で堪能できるのは幸運である。

Ambient Paradiseの近くの木陰でしばらく休み、時間を合わせてDance Templeに戻る。そろそろHaltyaのLiveだ。フロアの後方にいると、音が一度止まっていきなり変な音が流れ始める。非常に分かりやすくLiveが始まった。

始めはゆっくりと焦らしながら曲げていく。周りで踊っている人達が気がつくと変てこな踊りをし始めている。これこれ、この感じだ。派手ではないけれど気持ちよくずっと踊っていられる音だ。音に身を任せて揺れるように踊る。今日はこのノリで行くのかなと思い始めた30分後、ここからが本領発揮だった。

うっかりしていたらもうそこはWickedな音の万華鏡のど真ん中だった。四方八方から音がうねり合って、弾ける。そこに上から降ってきたかと思えば地面から生えてくる。フロアは巨大な渦になって濁流のように色彩が流れる。もう無茶苦茶である。こんなのをずっと待っていたのだ。縦横に飛び回って踊り狂う。Haltyaは最後の最後まで手を緩めることなく攻めきる。ど変態の阿鼻叫喚の嵐だ。

Liveが終わって大満足して、それ以上他の音で踊る気もせずにAmbientで一休みしてテントに戻る。
by djsinx | 2010-08-23 23:17 | Partyの記録
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