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処女神クマリの神殿

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朝は普通に寝過ごして、お昼前にクマリ寺院に向かう。大きな石造りの堅固な寺院だ。南インドの他の寺院とも雰囲気が違う。彩色はされておらず、柱には彫刻が彫られている。ここでは男性は全員上半身裸にならなければならない。そのことは大体のガイドブックにも載っているのですぐに脱いだが、インド人観光客は逆にそういうことを知らないようで係員に言われて初めて脱ぐ人が結構いた。不思議な逆転現象だ。

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寺院の中は外周が待合の長いレーンになっている。ディズニーランドのアトラクションを思わせる。ロープに沿ってうねうねと歩いては待つ。自分達の他はほぼ全員インド人だし、男性が全員上半身裸なので濃厚なことこの上ない。マサラ臭もいつもの5割り増しだし、何より景色として暑苦しい。そもそも処女神のクマリの寺院なのに男性がこんなに露出して歩くというのが不思議だ。長袖を着て顔を隠せと言われてもおかしくないような気もするのだが。そして柱に彫られた天女像がぼん、きゅっ、ぼんと優美な曲線で描き出されていてセクシーである。一般的な処女性とは対極にあるかと思えてしまう作りになっているのだが、その詳しい理由は不明である。陽光の降り注ぐ明るく華やかなカニャークマリのど真ん中で、胎内くぐりにも似た体験であった。

夕方再びサンセットを見に行く。昨日よりも空がくっきりと晴れ渡っていて光の色が濃い。今日は雲に隠れることもなく、そのまま海の中にちゃぽんと沈んでいった。

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太陽を二人で持って記念撮影
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シヴァリンガムの傍で戯れるインド人新婚夫婦
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by djsinx | 2010-02-16 17:27 | 旅の記録
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