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西部オリッサ ジェイポールへ


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バスステーションに向かい、オリッサ行きのバスを探す。すぐに見つかり乗り込むと、後から後から人が乗ってくる。相当な数だ。ほぼ時間通りにバスは発車したけれど、当然のようにさらに乗り込んでくる。気がつけばぎゅうぎゅう詰めになっている。

そのままバスは走り続ける。街の外に出ると景色は森から平野に変わる。土が赤い。ユーカリに似た木があちこちに生えている。そして黒い肌のアディヴァシの女性達が色鮮やかな民族衣装を身に纏って裸足でその乾いた大地を歩いてゆく。まるでインドとは思えない。

オーストラリアのケアンズから内陸に入ったアウトバックを通り抜ける時にこんな景色に出会ったのを思い出した。このエリアはインドがゴンドワナ大陸の一部だった時代からある古い地層だという。確かオーストラリアもそうだった。生きる動植物や人々は違ってもとてつもなく長い時を越えて大地が繋がり合っている。そこに古くから生きてきた数少ない生命たちが今も同じ景色を形作る。ノーザンテリトリーで見たターマイトマウンドまでこの地にはある。

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簡単なチェックポイントを通ってオリッサ州に抜ける。州が変わったとたん色々なものが変わる。まず文字が違う。オリッサ州で話されているオリヤという言語の文字だ。丸っこくてキノコとクラゲと饅頭を並べたように見える。そしてチャティスガル州ではなかなか見かけなかった英語表記がローカルの店にも見られるようになる。恐らくオリヤなんて他州の人は読めやしないのだろう。そして道路のコンディションも変わる。悪いわけではないが、チャティスガルが良すぎた。工事中の場所もちょこちょこある。いくつか街を過ぎて3時間ほどでジェイポールに到着する。

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ここで久しぶりに信号を見る。T字路の角が大きなバスステーションになっている。食堂や屋台、売店が多い。フランス人に薦められた宿に行ってみるが安い部屋はフル。もう一つあった宿を訪れてみると、こちらの方が安くてきれいだったので即刻泊まることにする。
by djsinx | 2010-01-24 19:55 | 旅の記録
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