人気ブログランキング | 話題のタグを見る

英語のできない日本人

イタリアのレストランのぼったくりのニュースを見て気になっていたが、
その続報が掲載されていた。有名レストランだったのが即座に営業停止に
なったりするなど、非常に厳しい対応だと思っていたが、どうやら国内でも
問題だと思っている人が多かったようだ。

しかし消費者団体が言ったにせよ、イタリア人が自国民に対して
「客の顔で値段を決めるイタリア人のずる賢さ」
と言うのは驚いた。正直マキャベリという偉大な先人はいるにせよ、彼らが
ずる賢いイメージは全くないなぁ。オープンで楽しい人たちにばかり会って
いるからかもしれないけれど。

そしてやっぱり狙われるのが日本人。理由はいつもどおりで
「印象として最も狙われるのは、イタリア語も英語もカタコトの日本の個人旅行客」
ということ。現地語も英語もろくに喋れないということは現地人と
コミュニケーションが正常に取れないということだ。心で通じ合って親友に
なる可能性は否定しないけれど、出会う全ての人間とそれはできない。

旅をしていて何度も思うが、どうして日本人はこんなにも英語ができないんだろう?
高卒までに6年も勉強しているしその後も英会話教室は山ほどある。
自分も今回の旅に出るまでは片言の域を出ていなかったので他人事じゃ
ないけれどよく分からない。学校のカリキュラムには非常に大きな問題は
あると思うけれど、英語が必要だという意識がまず日本人に希薄すぎる。

「道端で外国人に道を聞かれたらどうしよう?」
程度の必要性しか英語に感じていないのだろう。海外に出て世界中の
人間と交流するという発想が全くないんじゃないか?日本にいればまず
英語は必要ない。日本から出る必要性も感じない。学校はまず海外で
暮らすことを想定してないしメディアもレジャーとしての海外旅行以外で
外国に暮らすという発想を全く伝えようとしない。結果、日本人は海外に出て
外国人と外国語を駆使してコミュニケーションして生活するという発想から
完全に無縁となる。そして英語に対する必要性なんてさらに意識しなくなるという
この悪循環。

まあ、ずっと感じている「自分の頭で考えない」という日本人の悪習というか
そうなるように仕向けられても疑いもしない馬鹿さ加減が原因かもしれない。

--以下引用--

Excite エキサイト : 国際ニュース


<イタリア>「標的の日本人が覆面調査を」消費者団体が計画
 【ローマ藤原章生】今年6月にローマの老舗レストランで日本人観光客が9万円相当の昼食代を払わされた事件を機に、イタリアでは悪質サービスを問題視する声が上がり始めた。同国で最大規模の消費者団体「消費者権利擁護協会」のカルロ・リエンツィ会長(62)は10日、毎日新聞と会見し、「日本人による覆面調査」の必要性を説いた。

 被害を申告しない例が多く、正確な統計はないが「印象として最も狙われるのは、イタリア語も英語もカタコトの日本の個人旅行客」という。年々急増する中国人客は「団体が多いため被害は少ない」そうだ。

 日本人の被害を問題視した観光省とローマ市は、飲食店などを対象に「倫理規定」の制定を急いでいるが、「効果はない」と会長は言う。協会は9月以降、日本大使館に協力を仰ぎ、日本人調査員の手で悪質店を割り出す策を計画している。「客の顔で値段を決めるイタリア人のずる賢さを見破るには、だまされ役が必要」と話す。

 6月に日本人2人が被害に遭った高級店「イル・パセット」の場合、9万円相当と異常な額だったが、外国人にコーヒーやアイスクリームを倍から3倍の値で売る店が多い。こうした悪質営業は年々増え、協会の推計ではローマの飲食店の3割に上る。

 要因はユーロ導入後の物価高で飲食店の経営が悪化したのが大きいが、日本人の団体が減り個人客が増えたのも一つの誘い水になったと会長はみている。

 同協会はまた、来年以降の実施をめどに、通報後24時間以内に通訳を、72時間以内に弁護士を日本人被害者に派遣する対策も検討している。
by djsinx | 2009-08-14 15:16 | News
<< 自分が欲しいものを分かってるってこと ようやく雨が >>